第45話 幹候不合格・任地決定・卒業

一応三本立てです。


幹候三次試験の合格発表日です。自分は勝手に合格するものだと思い込んでいました。そのためそろそろ卒業後に配属される部隊への引っ越しの荷造りもしていませんでした。この年から幹候に合格した学生は部隊へ配属せずに術校残留になることになったんですよね。なんでも半年でいなくなる隊員を宛がわれた部隊から苦情が来たとかなんとか


確か合格発表の時間は実習中の休憩時間でした。

「番号ある?」教官が合格発表結果が掲載されたサイトを受験者四人に見せてまわってました。

…あれ?なんで?丘people!?

自分の番号がありませんでした。その日は一日中放心状態でした。

パイロットにもなれないし、自候生でもないから満期金ももらえない なら辞めようか いや半年で辞めるのは流石に逃げたみたいでダサいし履歴書的にもアレだからあと一年ほど、来年の幹候の試験がダメだったらとっとと辞めよう

そう決意しました。




任地が決定しました。C基地のA航空団でした。任地決定後は自分が配属される部隊の方へ電話で挨拶します。

「A小隊とB班が空いてるがどっちがいい?」

「えーと…」質問されて迷いました。まさか自分で選べるとは思わなかったので

「じゃあ俺のいるA小隊に来い」なんかこの時複雑でしたね。あと一年で辞めるつもりの人間がお邪魔していいのかという気持ちになりました。そんなわけでA小隊に配属が決まりました。




卒業式は貧血で途中ダウンしたような記憶しかないです。すみません。式の後にすぐ配属先の部隊へ向かいます。片道五時間ほどの長旅だったと思います。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る