第44話 実習でとばっちり
色々あって術校の課程も残りわずかです。最後の方は実際の職場を真似た施設を使って各部署に分かれて実際の流れで業務を体験します。
その日自分は○○班のA係に配置されました。この係の仕事は証書を処置してその証書を△△班に渡す仕事です。同じ係にUさんとKさんがいます。
「これ間違ってたよ」△△班の人がミスした証書を持ってきました。係の3人とも同じミスをしていたようです。印鑑は自分のを使っていたので自分の訂正印が必要です。
「そこに置いといて」その時は色々と忙しかったのでミスした証書の処置は後回しにしようとしたのです。ちなみにKさんは別件で不在です。
「俺がやっとくよ」Uさんが言いました。これはありがたいです。じゃあお願いしますとお任せしました。
しばらくすると証書が来なくなり同じ班の人や教官と雑談状態になりました。そんな時です。ドンッと大きな音を立てて戸が開き、そこにはブチキレた△班の教官の桃井2曹が証書を立っていました。
「これ直したんは誰やあっ!」証書をよく見ると訂正箇所を訂正印を使わずにへの字で足りない文字を追加するという規則的にアウトな訂正をしていました。
本当に誰だよそんな適当な訂正したやつ… 証書をよく見ると自分の印鑑が
俺やあああ…ッ!
ヤバいこれはヤバいしかしなんで…自分はそんな訂正はしていないはずなのn
U『俺がやっとくよ』
Uぅぅぅぅ!!貴様かああ!U はどこだ!U さんはいません。桃井教官がこちらに気づきました。
「お前かっ!?」
「え、アッ、ハイ」自分の印鑑使ってるので言い逃れできません。
「中村何教えとんじゃ!」ベシッ!桃井教官は○○班の中村教官の尻に一発蹴りを入れて帰っていきました。どうとも言えない空気に包まれました。まあUさんが悪いよね とそんな感じに最終的になりました。
その後何も知らないUさんが戻ってきて彼を△△班に詫びを入れに向かわせるのでした。
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