第36話 職種教育開始・三次試験へ
二本立てです。
教育部での専門教育が始まりました。走ったり動いたりするようなことはないので制服で授業を受けます。
「制服で座学とかマジ?」帰省した時に元陸の友人にこのこと話したら驚かれました。陸では座学は戦闘服で受けるそうです。そういえば予備自補の時は戦闘服で受けてたなあと思い出しました。
楽な職種と聞いていたのですが初日からして覚えること結構多く感じました。まあ単に自分が頭悪いだけかもしれませんが。テストもあるらしく赤点を採ると補習と追試が待っています。まともな勉強なんて高校受験以来してないのでキツかったですね。
B基地に来てからまだ1週間ほどしかたっていないのですが幹候三次試験へ向けて出発の日となりました。職種の教育なんかまだ1回か2回しか受けていません。5日間の不在中にたまった分は後で補備教育をして間に合わせるようです。
試験場所となるS基地が遠方なので起床時刻前に出発します。今回受験しに行くのは自分を含めて2名です。同じ学生隊にあと2名受験者がいるのですが彼らは自分達と入れ替わりで行くような形になります。
タクシー、在来線、新幹線、更に在来線と乗り継ぎS基地の最寄り駅に着きました。改札を出ると見慣れた制服を着た人達がいます。地本の人達です。駅前に停まっているマイクロバスまで案内されました。受験者が全員集まるまで待機です。
「どちらから来られました」「N基地です」
「そのTシャツですかw」「服装容儀ですからねw」現役自衛官の受験者も結構いるようです。
この時外を見ていると急に大雨が降ってきたのを覚えています。
全員集まったので出発です。市街地中心部から住宅地に入りしばらくすると基地がすぐ前に見えてきました。まるで学校みたいです。そのくらい小さく見えました。まあランウェイがあるので全体で見れば巨大なんですがB基地と比べると本当に小さい基地でした。
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