第35話 入校当初・ヤツとの早すぎる再会
二本立てです。
術校では教育部で職種についての専門教育を受け、学生隊で職種以外の教育を受けたり生活したりします。
最初の2、3日はもっぱら学生隊での教育や書類の処理をやっていました。区隊長がやたら身辺整理に厳しかったですね。敬礼が個性的な人だったので同期がよく真似してました。今思い出しても笑えます。
術校でも課業中は分隊(班)で行動です。教育隊と違って居室のメンバーとは違う人間と分隊を組みます。最初は名前と顔覚えられなくて大変でした。なんせ入校1週間後には幹候三次試験で5日ほど不在にしますし、試験から帰ってきて1週間ちょっともたてば夏期休暇です。
しばらくして術校での教育の予定表が各居室に貼り出されました。
「どれどれ……!?」おかしいな?見間違いかな?いえ、見間違いではありません。そこには確かにあの三文字が書かれていました。
「銃 剣 道」早すぎる再会でした
はあああああ!?ざっけんなゴラッ!教育隊でしばらくやらないとか言ってたのは何だったんだよ!糞が!
後で知ったのですがお偉いさんの都合で今年から銃剣道の大会が復活するらしく急遽この術校でもやることになったそうです。死ねよバ幹部
学生隊の隊員も困惑してましたね。この術校で銃剣道をやるのはかなり久しぶりだそうで防具集めに苦労していました。集まった防具はどれもボロボロで昭和に製造された物ばかりです。
防具も準備出来てない状態で教育始めるとか大元の指示出した奴の頭の弱さが心配になります。自衛隊いるとこんなグダクダな話に結構遭遇しましたね。こんな程度の計画策定能力とそれに伴ういい加減な指示しか出せないお偉いさんが有事に備えて計画練ったり、いざ有事になったら的確な指示出したりできるんですかね?
まあ何にせよ銃剣道をまたやるはめになったのでイライラしてましたね。
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