第20話 幹候受験 その1
さて二度目となる幹候受験です。志願者が中隊の半数近くいたのは意外でした。まあリーマンショックの影響で大卒の人間も結構いた時ですからね。一次試験はまとまって某駐屯地で受けました。一次試験は受かりました。このあたりから生き残ってる受験生に3尉をつけて呼ぶおふざけが始まります。
二次試験は平日に何回か分けて実施されます。合法的に休めるのがラッキーでしたね。試験会場は結構離れたところにあるB基地なので前日の課業が終わったら即荷物をまとめて同じ日に受験するメンバー三人と予約してある宿へ出発します。余談ながら全員パイロット志望です。
ドタドタしましたが無事電車に乗れました
「あっ…!短靴忘れた!」制服で受験するのですがその際に履く革靴をメンバーの1人が忘れたようです。
「(ばっかだなあw俺はそんなこと…あれ?)やべえ、ベルト忘れた…」急いで身支度したためベルトを忘れるという痛恨のミス。今から戻って間に合うわけがなく、元々降りて食事をとる予定だった駅周辺で二手に別れてそれらしいものを現地調達することとなりました。同行してくれたS君には感謝してもしきれないです。
降りたI駅周辺は結構な都会で助かりました。雨の中を歩き回りジーン○メイトでよく似たベルトを見つけました。しかし問題が、形はよく似ているのですが官品ベルトより薄い紺色(ほぼ紫)と黒色のベルトしか似ている色がなかったのです。仕方ない、迷わず両方買いました。
M君とK君も革靴の調達に成功したらしく合流して食事をとることにしました。
「あ、俺生中一つ」M君なんとここでビールを注文する強者ぶりを披露。おいおい明日は航空身体検査だよ?大丈夫?皆同じような疑問を放ちます
「大丈夫大丈夫w一晩たてば余裕っしょw」そしてうまそうにビールを飲むM君。うらやまけしからん。でも個人的には戦闘機パイロットになるならこのくらいの豪の者であるのがちょうどいいとも思いますけどね。
その後は宿に向かいすぐに寝ました。明日はいよいよ試験です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます