第21話 幹候受験 その2

試験当日です。試験会場のB基地までは制服で移動するので恥ずかしかったです。

「おはようございます!(バシッ!」門の警備の方の敬礼がすごく節度があって驚きました。外来駐車場でしばらく待機した後に中へ案内されました。


初めて入ったB基地はとても大きく今まで見たことある駐屯地や基地とは比べ物になりません。…初めてと言いましたがこの前か後に教育隊でB基地の見学をしたので初めてではなかったかもしれません。時系列ガバガバですみません。


航空身体検査は自分は何事もなく進みました。去年のあれが嘘のようです。しかし皆が皆そういくわけではありません。K 君が心電図検査で引っかかりその場で不合格を言い渡されたらしくお通夜状態です。

しかし試験は続きます。次は面接です。


うわあヤバイヤバイ…それもそのはず、自分官品ベルトを着けていません。一応ジ○ンズメイトで買った紫のよく似たベルトをつけているのですが明らかに色が薄いです。

「指摘されたら漂白剤で洗っちゃいましたwとか言うしかないな」覚悟を決め入室します。

面接は特に突っ込まれることもなく淡々と進みました。飛行要員の採用区分なので乗りたい機種なんか聞かれました。

「F- 2を希望します!」なんでF-2かって?敵の防空網突破して敵艦沈めるとか素敵やん(小並感)狩りをするなら飛行機みたいな小物より駆逐艦のような大物の方がいいですし、低空を高速で飛行するとか日本でリアルでやれるのはこいつくらいだろうと思いますしね

ベルトは指摘されませんでした。首の皮一枚繋がりました。でもあまりにも淡々としていて今回も不合格だなと感じました。


帰隊後に区隊長に呼び出されて試験はどうだったか聞かれました。

「面接もなんか淡々としていて手応えなくてダメだと思いますねえ…」

「ふーん、顔パスなんじゃないの?」

適当だなあそんな簡単に通るわけないじゃないか…

その時はそう思っていました。

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