第4話 幹部候補生 二次試験
一次試験合格ですっかりその気になってしまった自分。さていよいよ二次試験です。二次試験は小論文と身体検査と面接があります。飛行要員の場合は身体検査が航空身体検査となるのでかなり厳しくなります。
小論文を書き終え身体検査が始まりました。しかしここでトラブル発生。なんと視力検査で0.2と思われるリングが見えないのです。航空身体検査に合格するには遠距離視力(所謂普通の視力検査)が0.2以上必要なのでこれはまずい。しかし視力検査は普通に進行していきました。何も言われないしこれはひょっとするとひょっとするんじゃないかと楽観的に考えました。まあ思考停止ですね。続いて矯正視力をはかりました。ここでも基準に満たなかったのですが備え付けのレンズをつけたり外したり、裸眼の時以上に入念に見られました。
馬鹿な自分はメガネを買い換えれば済む矯正視力の検査の方が裸眼視力の検査より厳しかったのは裸眼視力の方は基準に達してるんだな。さっきのは自分の勘違いだな。と都合よく解釈しました。そして検査が終わり記録用紙を渡されました。
結果は明らかに不適。
放心状態になりました。嗚呼夢の戦闘機乗りが…年収1000万が…将来は佐官になれたかもしれないのに…と
そのあと面接もありましたがやってて虚しかったです。
「何に乗りたい?」
「戦闘機もしくは電子戦機に乗りたいです!」
いや乗る乗らない以前に俺もう不合格決定だし
レイプ目のまま帰路につくのでした。
後日二次試験の合格発表がありましたがやはり不合格でした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます