第2話 幹部候補生受験
さて自衛隊の地方協力本部(以下、地本)の出張所にやって来ました。地本とは自衛官の募集や各種広報活動を行っている自衛隊の下部組織のような物だと思っていただければ結構です。
まず入るとスーツ姿の広報官がいたので入隊の意思を伝えました。すぐに席に案内され年齢等を聞かれた後にパンフレットや願書を提示されました。
自衛隊には主に次の入隊区分があります。
防衛大学校・自衛隊幹部で上を目指す人はこれ 後述の一般幹部候補生より出世で有利らしい
一般幹部候補生・ シャバの大学を卒業した人で幹部を目指す人が受験する区分
曹候補生・曹(一般企業での正社員)を目指す人が受験する区分となっているが後述の自衛官候補生でも受験できるため受ける理由が不明
自衛官候補生・士(一般企業でのバイトや契約社員)として任期(2年もしくは3年)の間だけ勤務する区分 任期は最大2回延長でき、任期終了ごとに満期金という結構なお金がもらえる これだけ年中募集している
自分は自衛官候補生(以下、自候生)として入隊して適当に1任期ほど勤務して金もらって辞めようとか思っていました。そもそもこの時期では年中募集している自候生しかすぐに入れる区分はないですしね。しかし広報官から衝撃の一言。
「今自候生は募集してないんだよねーごめんね」
おいおいすげーなじゃあ外の自衛官募集中!って貼り紙は何なんだよ
「あっ、はい」
「とりあえずこれを受けてみたら?」
広報官は一般幹部候補生の願書を差し出した
「自分高卒なんですけど」
「これ大卒者じゃなくても受けられるんだよ」
マジか てことはこれの飛行要員も受けられると
そういや昔俺はパイロットになりたかったんだな ダメ元で受けてみるか
そういうわけで自分は一般幹部候補生の地上と飛行を受けることになりましった。
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