第1期 用語解説

【 千年花 】

 数千年に一度、この星が破滅の危機に陥った際に咲くと言われる幻の花。

 インターネット上には、千年花にまつわる謎の怪文が出回ったことがある。

 世間では、ただのおとぎ話とされ、存在を疑問視する声が多い中、愛咲誠一が、なんらかの形で発見したとされている。 

 しかし、詳しい情報はどこにもなく、すべての生態は謎に包まれている。



【 オムニス 】

 フィディス社が開発した電子端末とOSの総称。

 世界中の約八割の人口に普及している。

 長年主流だった液晶パネルや有機パネルを凌駕し、世界の標準仕様となりつつある。

 ホログラム照射によるモニタ表示と、瞳孔視認型脳認識感知技術による視線入力を世界で初めて実現した。

 (人間の脳で思考したことを瞳孔から直接、データとして取り込み、端末操作はもちろん、入力などにも活用する画期的技術)

 金属製のL字型をした携帯照射端末の他、デスクトップ用の大型照射器も販売されている。

 超微細で精巧な3D表示も可能で、緑色の照射光は、既存のフルカラーに切り替えることもできる。 

 携帯用も据え置き用も、どちらもすべてワイヤレスで世界中のどこにいてもインターネットに自動接続できる。 

 『オムニス』の開発には、愛咲誠一や荒田潤次郎も関与していたと言われている。



聖 戦ジハード

 2080年に開戦し、現在も続いている第三次世界大戦の別称。

 発端はキルジア合衆国の経済デフォルトによる世界大恐慌。

 資本主義崩壊の混乱に乗じた某国が、弱体化した近隣諸国への侵攻を始めたのが発端だと言われている。

 開戦から二年後、2082年には、世界中で核兵器が乱発され、

 既に、世界の九割以上の国が滅亡した。

 それから十七年が経過した後、戦渦は一旦収まっているものの、

 核による汚染は広がる一方で、収集の目処は立っていない。



【 プラントニューロン 】

 植物の生体から取り出した成長促進遺伝子や非老化ホルモンを、

 体内の患部に投与もしくは直接埋め込むことで、病気や傷病を治癒する医療技術の一種。

 愛咲誠一が研究開発に関わったとされている。

 植物ホルモンの血液に与える影響(副作用)を考慮し、経口摂取の手法は一切取られていない。



【 ブレイン・ハック 】

 瞳孔の微細な動きから、対象の脳認識を読み取る読心術。

 上級者になると、瞳孔を通じて対象の脳を催眠状態にすることも出来、 

 マインドコントロールすることも可能となる。

 主に、軍の諜報活動員が使う特殊な技術で、習得には特殊な訓練が必要。

 誰もが簡単に習得できるわけではない。

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