第12話登場人物及び、世界設定紹介

登場人物


新田 九朗

本作品の主人公、クリスロード・モーリアの中の人(笑)

親兄弟に迫害され、人生のほぼ全てを棒に振ってきたが、曲がらず僻まず生きて来た稀有な人。

苗字は読んで間違われ、名前は書いて間違われる、因果な名前の持ち主である。

派遣社員面接の帰り、危険ドラッグで暴走するRV車から子猫を助けようとして命を散らした、享年五十歳。


錆柄の子猫

タバサ・スチーブンスの中の猫(笑)

公園通り一番の器量良し、と言われた野良猫の子供。

オッドアイが特徴で、母親譲りの器量良しだったが、もう一つの特徴である『二本の尻尾』のせいで気味悪がられ、他の兄弟姉妹が次々と拾われていく中、最後まで残ってしまった。

特徴のオッドアイは、他者のオーラを見る力を持っている。

母親とはぐれ、心細い思いをしている時、面接帰りの新田九朗を見かけ、彼のオーラの輝きに惹かれて駆け寄ったところ、暴走RV車の前に飛び出してしまい命を散らした。


クリスロード・モーリア

本作の主人公

暴走RV車に轢き潰され、命を喪った新田九朗の魂が転生した、モーリア辺境伯家の三男坊

前世記憶を持ち、その知識を以て色々やらかす優等生的問題児

桁外れの魔力を持ち、前世知識を用いて常識はずれの魔法を使う、特にロボットアニメを参考にしたゴーレム魔法は、他の追随を許さない。

前世で若い頃に培ったエレキギターのテクニックで、この世界の楽器ギタールの奏法に革命を起こした。

紅色の髪と緋色の瞳を持つ女の子の様な容姿がコンプレックス、それも群を抜いた美幼(少)女っぷりが、今後あらぬ誤解を招く予感!


タバサ・スチーブンス

本作品のメインヒロイン

暴走RV車に轢き潰され、命を喪った錆柄の子猫の魂が転生した猫人族の女の子。

前世同様に、錆柄、オッドアイ、二本尻尾という特徴を持つ。また、彼女のオッドアイは、前世の能力を引き継ぎ、人のオーラを読み取り、善意悪意を察知する能力が有る。

二本の尻尾が持つ、強大な魔力と繊細な魔力コントロール能力とオッドアイの能力を組み合わせると、周囲の悪意の元をロックオンして攻撃可能~クリス曰くイージス魔法~

クリスロードと魔力のシンクロを行い、合体魔法が使える。

乳児期は普通の赤ちゃんだったが、物心ついた頃に前世の記憶を取り戻し、罪深い自分が幸せになってはいけないと思い込み、気鬱の病を発病して臥せっていたが、クリスロードのマジカルライブでクリスロードは一緒に死んだ新田九朗と知り快癒する。以降何処に行くのも何をするのも一緒の行動を取る。


カーレイ・モーリア

クリスロードの父親でタバサの亜父、現モーリア辺境伯である。

ざっくばらんで豪放磊落、細かい事は気にしない性格で、どんな種族、どんな身分の者でも気さくに付き合える、気の良い親父。


エリザベス・モーリア

クリスロードの母親で、カーレイの妻

基本的に優しく、暢気な母さんではあるが、武闘派の一面を持ち対外的にやや穏健派の旦那を『宿六』と罵る事もある。

侍女のサマンサとは古い付き合いで、全幅の信頼を寄せている。


ウィリバルト・モーリア

モーリア辺境伯家の長男

気は優しくて力持ち、身長190センチを越える偉丈夫

ツーハンドソードを得意とし、御前試合で初出場準優勝の大活躍、吼える巨人という二つ名を戴く。

御前試合の活躍と、人柄が社交界で話題となり、婚約者候補が押し掛けて来ている。

将来の領地経営を鑑み、開拓開発の為にゴーレム魔法に力を入れている。


ヨッヘンリント・モーリア

モーリア辺境伯家次男

典型的な次男坊気質で、能天気なところがあるが、決して無責任ではない。その言動から、他人からはちゃらけた人物と見られがちだが、思考の回転速度が人並み外れて速いが故の誤解である。

基本的に器用な人間ではあるが、貴族の嗜みとされる剣術を不得意としているが、軍隊格闘術『グラップル』と魔法戦闘を得意とし、グラップルは教師職員を含めて士官学校最強と目され、魔法戦闘では無詠唱と偽装詠唱を駆使し、ペテン師という二つ名を戴いている。

不得手の剣術も、クリスロードのアドバイス「最強の白兵戦兵器はスコップである」を元に、長足の進歩を遂げている。


アルドンサ・モーリア

ダルシネア・モーリア

モーリア辺境伯家の長女&次女

一卵性双生児で、クリスロードも見分けがつかない。

弟(クリスロード)loveのバカ姉、クリスロードを溺愛し、彼の為ならあらゆる暴走も辞さない。

細剣を得意とし、双子ならではの息の合った連携攻撃で、ストーム使者ブリンガーと呼ばれている。

クリスロードの誕生を契機に、医療魔導師の道を歩む。


サマンサ・スチーブンス

タバサの母親

モーリア家に仕える侍女

以前はエリザベス個人に仕える凄腕のくノ一であり、その経歴からクリスロード付きの侍女となる。


ダーリン・スチーブンス

タバサの父親で、クリスロードの亜父


ポール・ドット・モーリア

先代モーリア辺境伯の実兄で、カーレイの伯父にあたる人物

本来なら領主になってしかるべき立場であったが、適性は弟に有るとして宮廷楽士としての道を歩み、最年少で筆頭宮廷楽士となった、立志伝中の人物、筆頭宮廷楽士就任の際、親友で時の皇太子アクセルから『鳴らずの神器』と呼ばれたギタールを譲り受けた。

モーリア辺境領駐在監察官として赴任した折り、クリスロードと出会い彼の天才的ギタールの才能に触れ、鳴らずの神器を譲り渡す。


レイラ

千年ほど昔、無名の名工の手で作られたギタールに宿った魂

さまざまな逸話を持ち、その為音楽家のみならず、好事家達の所有欲をそそり、争奪戦が繰り広げられ、その事に嫌気がさし、五百年ほど前に音を鳴らすのを止めてしまった。

クリスロードの手で伝説の音色を復活させられ、名前をつけられて所有者である事を認める。それ以降クリスロードの善き相談役となっている。


メリッサ

モーリア辺境領筆頭魔導官兼医療魔導師長

エリザベスとサマンサの合同出産に立ち会い、クリスロードとタバサを取り上げる。


アヤメ・ゴーリキィー

モーリア辺境伯家メイド長

ドワーフ族の女性で、小柄ながらも品のある挙措で完璧な家事を行い、卓越した指揮能力でメイド達を束ねる見た目十二歳実年齢四十歳のロリババァ。

軍隊格闘術グラップルの名人でもあり、その名が示す通りの剛力の持ち主で、ウィリバルト、ヨッヘンリント、アルドンサ、ダルシネアの幼児期は、彼等のボディーガードも兼任していた。

現在ヨッヘンリント、クリスロード、タバサの師匠でもあり、アルドンサとダルシネアの相談役もしている。

クリスロードの頼みを聞き入れ、幼児達のスポーツインストラクターを勤める。


ベッシー・サラ・ボーン

クリスロード、タバサの魔法の家庭教師

マヌカの地、サラの森出身の森林エルフ、武闘派で知られるボーン氏族歴代最強と謳われる魔法戦士

電撃魔法を得意とし、クワイエットかなる雷鳴ライオットの異名を持つ

クリスロードの頼みを聞き入れ、幼児達の魔法インストラクターも勤める

エルフならではの美しい容姿に似合わない、訛りのきつい言葉使いがチャームポイント。クリスロードの第三夫人の座を狙う、ショタ疑惑の百六十歳


バーバラー・フォン・ストライザント

御前試合でのウィリバルトの勇姿に一目惚れし、社交界で彼の人柄にKOされてモーリア辺境伯領にやって来た、押し掛け婚約者候補の一人。

王都の法衣軍務貴族の娘で、偏った教育を受けており、そのせいで異種族蔑視思想を持つが、根は素直で優しい少女。


ゴーツク・フォン・バーバリー

王都の名門法衣貴族

家柄だけの無能者で、ほとんど厄介払いの形でモーリア辺境領に『一期だけゴメンね』と駐在監察官として赴任。

モーリア辺境伯領の発展ぶりを妬み、無理難題を吹っ掛けイビる。

一期だけの予定が、二期目も欲してロビー活動を行い、国王ヴィニーの逆鱗に触れ早期解任、王都召還の憂き目に合う。


ビッグジョン・ピーボディ

七歳の七五三の時、ポチョムキン大森海でクリスロードが出会った、ドワーフ族の子供。

ややせっかちなところがあり、クリスロードを女の子と勘違いして一目惚れしてしまう。

正義感の強い面があり、魔獣を見張る為に残ると言ったクリスロードを一度は諌めるも、見せられた魔法形成炸薬弾に納得し、連絡役を引き受けた。


リトルジョン・ピーボディ

ビッグジョンの双子の弟だが、彼はドワーフではなく、突然変異体のトロールとして生を受ける、その為兄どころか、同い年の平均身長を余裕でぶっちぎる巨漢である。

間延びした、ゆっくりの口調でノロマと誤解される事が多いが、これはじっくり物事を考える思慮深さの現れである。


善女龍王

転生、幼児期編におけるデウス・エクス・マキナ

ポチョムキン大森海の最深部に住まう、この世界を統べる神獣の一柱

眷族のナキトビハナアルキの窮地を救ったクリスロードとタバサの勇気と人柄を気に入り、マジックアイテムを褒美として渡す。これにより、クリスロードは念願のゴーレム創造魔導具を手に入れる事ができた。

今後も要所で登場する予定です


世界設定

この世界は、地球上の異次元に存在し、地形は東西が反転している事以外、ほぼ同じである。

住んでいる人間はヒト族、獣人族、妖精族等の多種族が共存している。

文化水準はルネサンスから近代のヨーロッパに似ている

魔法が存在し、その恩恵を受けて生活している


クリスロードの住むアルステリア王国は、この世界最大のフェンド=フェルナンド大陸、我々の世界でのユーラシア大陸に存在し、ウラル山脈、カスピ海、カフカス山脈以西(注、東西が反転しているので、実際は東)のヨーロッパと地中海沿岸部を版図とする。

種族融和が進み、異種族差別が禁止されているが、高級貴族の間でヒト族至上主義が根強く残るのも事実で、王室の頭を悩ませている。

ウラル以東のロシア、中央アジア、中国、朝鮮半島に当たる場所にはアマデウス帝国が存在し、アルステリア王国との間で国境紛争が絶えない。

中東、インド、東南アジア部には統一国家が存在せず、小国が乱立している。

日本列島には日ノ本武士団領が存在し、近攻遠好のセオリーから、アルステリア王国と友好関係を結んでいる。

尚、作品に出てくるかどうかは未定ですが、アフリカ大陸に当たる大陸をコルグ大陸、北アメリカ大陸に当たる大陸をギブレッチ大陸、南アメリカ大陸に当たる大陸はリッケン大陸、オーストラリア大陸に当たる大陸をビシリッチ大陸といいます。


今後の展開

ひょんな事から、王都の魔導学院に飛び級で入学する事になったクリスロード

王都での新しい出会いは、彼に何をもたらすのか?

王都進学編、どうぞよろしくお願いします。

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