重く、不気味な世界を詰め込んだ短編集です。そこに広がる世界は思わず顔を背けてしまいたくなる程グロテスクなのですが、読むと離れられない中毒性があります。暗闇に魅せられてしまうような、印象深い作品群です。
作品に漂うほの暗さや作者の世界観が好きです。夜の湖に揺蕩うような、暗く甘美な世界。こういうの、大好き。