075 ここで一旦、ネタ切れ

 このエッセイ、というか雑談でしょうか。基本的にその場でネタ出しをして書いています。たまにキーワードだけを出しておいて、その日に書ききれなければ後日へ回す、という手法もとっています。なので順番通りに書いているわけじゃありません。

 とはいえ、せいぜい前後しても5回以内です。どんどんテーマが浮かべばいいのですけれど、思いつき、じゃなくてひらめきに依存していますので。1日にそう何個も、あれこれ書こうとするものが浮かぶわけじゃないです。そんなことはない、簡単だよ、という方はエッセイを書くのに向いていますので、ぜひやってみましょう。はじめは勇み足でどんどん書けますが、歩く距離が長くなるほど、ほどほどのペースに落ち着いてくる。わたしは気分に波があるので、一定に保つのはちょっとした苦労です。

 100本10万字を目標に、書き始めたころは毎日3本出そう、と意識していました。調子が良ければ5本。2度ほど0本の日がありまして、それを除けば実際は少ないと1日1本に留まっています。ところがいよいよ74回目にして、次回に書くことがなくなってしまいました。おっと、話の中核が顔をのぞかせましたね。今回、ネタ切れについて書こうとしています。

 不思議なことに、書くことがないからそれについて書こうと考えたときに、すでに次回分のテーマは浮かんでいます。頭の中で、おそらくネタ出しと文章を書く部位は、グラフにすると別の円。ふたつの円があって、接する箇所が重なっている。そんなイメージです。

 また、これを書こうと考えたきっかけのひとつは、自分自身への疑惑です。10万文字なんて分量、わたしにかけるのだろうか、と。以前、長編小説を書いたときは、それ以上の分量がありました。でも現在はどうでしょう。もうひとつ自分が信頼できない。それなら証明してみせましょう、というわけです。

 半分くらいは、いやいや、できるでしょと思う自分もいます。尊敬している小説家は実現していますし、わたしにだってできるだろうと。そういう楽観的な性格が根本にあって、上に乗っているのは悲観的、と自らを捉えているのです。他の人からしたら、全然そういう風には見ていないかもしれません。同じ種ですら、性別によって認知できる色数が異なる生物だっています。人間も女性の方が色に関するセンスは鋭い。あくまで比較すればの差で、昆虫などと比べたら誤差の範囲です。

 ところでネタ切れの話はどこへいったのでしょう。行方不明になってしまいました。

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