076 扇風機の形が好き

 デザイン業界では、人間の身近に置くものほど角をとって、丸くすべしと意識されているのだとか。机を見てみると、角は曲線を描いています。90度に尖っていたら、怪我をする可能性があって危ない。では椅子のへりは? みなさんも周囲にあるものを、ちょいと観察してみてください。

 使うときに人間から遠い製品については、そういうことはないらしいです。角ばっていたら、普段は身近に置いて使うものじゃない、とも考えられます。すべてにこの法則が当てはまるとは限りませんが、直角は人工的なもので、自然界には珍しい角度じゃないでしょうか。

 楕円や円形に関しては、あちこち見つけられます。例として地球や太陽があげられる。わたしたちが立っている大地は球です。球は接地面が点になるので、接地面積がゼロとカウントされます。地面に立ってみると、宇宙規模では人間ひとりなんていないのと同じなんていいますけれど、実際そうなのです。

 わたしは自分で扱うなら四角形は便利で、丸や球体は不便だと思っています。けれど好みで言えば、後者に軍配が上がります。扇風機の形なんていいですね。羽がついていてくるくる回るし、初夏と初秋には涼しいです。真夏になると、わたしの暮らしている場所ではクーラーがないとかなり厳しい。精神的には冷房なしじゃ無理無理、って感じてるのに、控えめに表現しました。謙虚な一面をアピールしてます。

 地球温暖化のせいなのか無関係なのか、江戸時代と現代では夏の平均気温がかなり異なるそうです。江戸時代は20度台だったとか。江戸末期の年間平均気温は20度を下回っていて、全体的に涼しい時期だったようです。250年間の長い期間には、何度か飢饉も発生した。

 ちなみに平安時代は温暖な気候で、日本のここ1500年くらいの歴史の中でも、かなり快適な時期でした。現代はちょっと暑すぎる。真夏に30度を超える日が各地であるなんて、異様でしょう。体がつらくて、とてもじゃないとやっていけません。わたし、暑いのはどーも苦手なのです。まだ寒い方が対処しやすい。

 子供のころは冬が一番好きでした。年齢のせいか寒いのもダメになってきたので、今じゃ秋がベスト。春は花粉症がある、という一点だけで落第です。植林事業というか、森林と海の環境について、国はもっと何とかしてほしい。そして花粉症を撲滅してほしいです。

 もういっそ日本中を北海道にしたい。試される大地になりたい。名残を惜しみつつ、本日ラストを飾るナンバーです。さだまさしで『北の国から』。

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