071 シュールなタロットの世界
占いが好きで、無料のものをネットなどでたまにチェックします。スピリチュアルという単語になると、とたんにうさん臭くなるので、身を引いてしまうのですけれど、娯楽として占いをとらえているのが原因でしょうかね。信じる、のニュアンスが漂うと重くなってしまうというか。
自分でもタロットカードを持っています。気になって数えたら20個でした。せっかくなので、お遊びで占うことはあります。人に頼まれたり、自分でやってみたり。しかしどちらかというと、占いも可能なミニアートといった感覚を持っています。
なんでそんなにデッキ(ひとそろえのタロットとこう呼ぶ)を集めちゃったのかというと、絵柄も枚数もかなり個体差がある。もともと賭けゲーム用のカードだったのが、いろんな誤解とフランス革命あたりの世相の悪さなんかもあって、だんだん占術アイテムとしての性格をおびていった、というのがタロットの歴史です。近年は占いアイテムとして、独自にデザインされているものから、バカバカしいものまで幅広いです。アート作品を下敷きにしたデッキの場合は、無理やりタロットの形式に絵を当てはめているのが多い。
瞑想のツールとして、補助目的でのタロットなんてのもありまして、わたしはそっち系はあまり詳しくないです。和尚禅タロットは、アイデアがOSHOなる外国人に拠っていて、うさん臭いのに占いツールとして見ると意外と有用という不思議カード。わたしは持ってませんが、ネット上で遊べます。浮世絵タロットとか、猫タロット、不思議動物タロット、他にも画家クリムトやミュシャ風などのカードもある。
歴史系だと、貴族が作らせたデッキなんかがあって、それをアレンジしたり、フリーメイソンの人が作らせたライダー・ウェイト式は主流のひとつ。ライダー社から出版された、ウェイト博士考案でパメラさんが絵を描いたタロットです(ややこしい)。あまりに占いに便利なので広まりました。マルセイユ式は小アルカナがトランプみたいな形なので、わたしはあまり持ってないです。フランスの港町マルセイユから広まったので、通称こう呼ばれている。
魔術師や魔女を名乗る人たちがデザインしたタロットは、読み解き方も独自でマニアック。マニアなジャンルの、さらにディープな人たちの世界と言えましょう。魔女といっても、ウィッカという自然崇拝の人たちがメインストリームらしいですが。欧米はキリスト教圏なので、タロットもその思想が強く根底に流れています。それに対しての魔女。
とにかく絵を見て楽しんでほしいので、まずは浮世絵タロットで画像検索ください。シュールな世界が待ってます。
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