066 一番最後に本文がある
インターネットで西に炎上している話題があればのぞきに行き、東に話題になっている画像があればURLを開く。そんな日々を送っています。やらなければいいと知らされていても、ついついやってしまう。子供のころほど、そういった体験が多かったです。
少年漫画などで、喧嘩をする前に指をポキポキ鳴らします。親戚の家に行った時だったか、年上のお兄さんがやっていて、感心しまして。やると指の形が悪くなるからやめたほうがいい、と言われたのですけれど、そこはやっちゃいます。自分でもできるのか、気になるでしょ。ついには首まで鳴らせるようになって、ようやく後悔しました。やるんじゃなかったなぁ、と今さら思います。
虫歯に関しても、子供のころは多くて、しょっちゅう歯医者のお世話になっていた。今から考えると、そう長い時間じゃないのだから、一日に一度くらいちゃんとやっておけば……と思うことのひとつです。
自分で自分を操縦するのがあまり得意ではなくて、すぐ寄り道してしまうタイプです。お店に行って、目的のものだけを買って、さっと帰ってきてしまう人っているでしょう? あれの真逆。用もないのにのんびり回って、何も買わずに出てくる方です。そのぶん、お買い得品を見つけるチャンスが増えるので、どちらが有利とはいえません。
文章を書くのが苦じゃない種類の人間は、基本的に後者だと考えられます。なんといっても、文章はすぐにできあがらない。頭の中で考えているスピードの方が速いし、次にしゃべって伝えた方が労力の負担が軽い。おまけに文章ってあまりきちんと読まれないです。講演会で、本と同じ内容を著者がしゃべってくれるなら、そっちの方が楽だと思いませんか?
そんなわけで、脇道ばかり通っている。せっかちな人は、ルートこそ飽きるのであちこちかえますが、余計なものはあまり入れない。時間の節約にはなるでしょう。でも、余暇の時間の使い方まで上手いかというと、どうでしょうね。
何もしない時間を作って、一日5分でも10分でもぼんやりできれば、頭が整理できます。余白に真髄があるのです。行間を読んでこそ、詩歌にだって深みが出る。さあ、長いプロローグが終わりに近づいてきました。
もしかして今回の文章は、見えない人には何も見えないかもしれません。しかし読もうとする意志をはじめから放棄せず、粘り強く読み解いていきましょう。一度、深呼吸して。はい、もう一度。
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