064 泥酔して記憶を飛ばした経験はゼロです
初めて人に勧められてアルコールを飲んだときは、数口で飲むのをやめてしまいました。だって、おいしくなかったんですもの。それもそのはず。勧めてきた本人すら、ちゃんとした飲み方をしていない。紙コップになみなみ注がれたストレートのカルアリキュールを、そっとどこかのテーブルに放置したような。あまり覚えてませんが……。
お酒を飲まないという方に説明すると、リキュールは割り材と一緒に薄めて飲むのがスタンダードです。ロック、つまり氷とリキュールだけなんて飲み方もあるにはあるのですけれど、わたしは基本的にしません。原液の味見をするときくらい。カルアコーヒーのリキュールは、牛乳とお酒を4:1くらいの比率が飲みやすいです。細かい部分は各自調整してください。
クリーム系のお酒が好みで、どれも牛乳で割るのが一般的な飲み方だと思います。わたくし乳製品好きなので、どうやらアルコールに関しても同様らしいと、書いていて気づきました。チョコレートやヨーグルト、カスタードのリキュールもあって、この系統はお菓子感が強いです。
一方でオレンジピールを使ったコアントローだったり、グランマルニエあたりは製菓で使ったりもします。直接スポンジに塗りつけて、洋酒の香りを出す。そのまま割って飲んでもいけますよ。
以前は気づかなかったのですが、リキュールはひとつの割り材だけで飲むのではなく、炭酸水とジュースとリキュールに果汁、くらいの混合で普通にカクテルとして飲む方がおいしいし、深みが出ます。ただ家で飲むのが大半なわたしとしては、それだけの材料をそろえてストックしておくのが厄介。しかも酒瓶は大きいので、ひとつ開けたらなかなか減りません。外で飲んだ方がお値段は出るけれど、楽さで言えば断然上ですね。
日本酒の場合は、女性向けのスパークリングが飲みやすくてよいです。甘口のもの。日本酒は当たりハズレが大きくて、選ぶのが難しい。クリーム系のリキュールはどれを買ってもまず外れない安心感があります。でも毎度は重いし、日本酒のすっきりした飲み口はいいものです。
ワインはかつては赤が好みだったものの、シャンパンを飲んだらおいしかったので、同じ系統で白の方が飲みやすいと感じています。あるいはこんな思い出話をしましょう。ある日わたしは、家にチリワインのボトルを買って帰りました。ぐいぐい飲んで、どこまで飲めるのかなーなんて思っていたらボトル半分で限界を迎えます。気分が悪くなって、赤い吐しゃ物をトイレへと還しつつ、便器に心中語りかける。
このワイン、あんまりおいしくない……。なら、そんなペースで飲むなよ、と考える余裕もなく、力尽きたのです。
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