051 ぶいーん、ぶいーん、ぶろろーん

 乗り物が好き、という話について。実は車を運転するのは、そこまで好きじゃありません。高速道路を走っていると退屈になるし、駐車場に止めるのはあまり得意じゃないし。

 じゃあ一体どこが好きなんだろうと考えてみると、ひとつはフォルム。できるだけ丸みを帯びたデザインがいい。古いビートルだったり、ミニだったり。詳しくない方へ補足すると、ミニという英国発祥の車ブランドがありまして、そこのメーカーの自動車は、おもちゃで欲しいくらい好みのデザインです。本物はお値段300万円くらい。ミニという名称ながら、現在はずいぶん大きな車体になりました。実用性を考えると、致し方ないのでしょう。初期は本当に小さくて、レースでも強いという、素敵なやつなのです。

 ダイハツのコペンはリニューアルして、ホンダのS660という車と対抗する形の、スポーティなデザインになってしまいました。あれはがっかりです。以前のデザインを踏襲した方がよかった。旧タイプは正面から見ると『(・∀・)』という顔をしています。現行タイプでは、ルックスはS660の方に軍配が上がる。どちらも軽自動車クラスのエンジンを積んでいます。

 カラーリングは、自分で乗るなら手入れを極力しなくてすむものを選びます。黒いのなんてもってのほか。雨降りや未舗装路を走ると、タイヤの泥除けが水ハネでえらいことに。空からの襲撃もあります。つまり、鳥のフン。糞害だけに、憤慨ですよ。掃除するの、面倒なんですもん。

 内装については、実用性重視です。シートの座り心地がいい、メーターが見やすい。エンジン音が静かで、小回りが利く。F1について2回前で触れましたけれど、ああいったレーシングカーには、これといった思い入れはないです。自分で使うものと眺めていたいものでは、一緒くたに好みとしていても、方向性が別次元。

 バイクについては、スクーターを運転させてもらった経験こそあれど、両親が事故を心配していい顔しなかったのもあり、接する機会が少ないまま育ってきました。なので、フォルムはとても好みながら、自分で運転しようという気持ちが薄いです。

 バイクは仲間と一緒にツーリングをします。でも車はレースで競う方が主流なんじゃないでしょうか。車なら一緒に乗れるけれど、バイクは一人一台が基本なので、仲間と共に旅をするのが新鮮なのかな、なんて想像を巡らせます。一人旅に似合うのは、バイクでしょうね。家族旅行で全員がバイクを乗っていたら、なかなかパンクな精神を持つ一家だと思います。

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