046 ネガティブなことにしか通用しないメソッド

 インターネッツ民と呼ばれる人々の実態って、どんなものなんでしょうね。ネットを初めてしたとき、こんな便利でハッピーなツールがあるなんて、すごいすごいと感激しました。でもネットを見てると、ひどい言葉なんかも見かけるでしょう? そういうとき、思うんですよ。ネットをいい場所にするのは、わたしだって。快適なインターネッツ空間にしたい。サイバーエージェントしたい。

 具体的に何かアクションを起こしはしないです。そのかわり、できるだけ自分は汚い言葉や悪い言葉を、書き込まないようにしようという思いを新たにするわけです。

 しないことで、ずっとよくなるのに、と思うことがたくさんあります。夜中にカップ麺を食べ、あまつさえデザートにチョコレートを平らげたり、かゆいのに皮膚をかいちゃったり、ネットサーフィンで延々ウィンドウショッピングしてしまったり。すべて秘書のせいです。わたしは知りません。心当たりもなければ、自分の財布のお金を使い込んだりもしてません。これ以上の話は事務所を通してください。後日、正式な発表をいたします。反省の色が見えない? こっちは寝ないで文章書いてるんですよ。起きたまま書いてるんです(そりゃそうだ)。

 ネットが軍事目的で開発されたのは有名な話で、戦争は技術発展を促進させます。みんな仲良し、一列に並んでゴールなんてようでは勝てない。競争があってこそ、飛び抜けた杭が出てくる。仲良くやるのはチーム内だけで十分で、別のチームとはそっぽを向いているくらいの方が、全体からすれば健全にも思えます。

 そこを歩み寄って、コラボするから見ていて感心するのであって、いつもべったり癒着しているのは、見えないところでやってほしい。でも不正が起こるから、やっぱダメ。暇人こと、インターネッツ正義マンの出番ですよ。もどかしい。どれもやんやん。

 清く正しい交際ならおっけー。風紀委員も安心。

 おや、風紀ってなんじゃらほい、と思ったので調べてみたら、社会の規律や道徳だったり、男女のあれこれだったりだって。本当に調べたのかよ……って思いました? どうせあなたも、気になって調べちゃうんでしょ? そうでもないか、うーん。だいたい、ここに書いてあるような意味だよ。

 あなたは、みんなが、と自分の中の誰かが発言しそうになったら、主語をわたしに替えてみる。それだけで、説得力が増します。じゃあちょっと、やってみよう。

 あなたはえらい。みんながすき。この例文で、主語を置き換えてみましょう。こんな感じになります。

 わたしはえらい。わたしがすき。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る