042 胸いっぱいのアロマを

 香りのするものが好きで、ルームフレグランスだったり、お香だったり、気分によってつけています。ボールペンすら、香りつきのものを所持しています。春になると、新学期を狙って毎年、どこかしらのメーカーが新商品を販売していて、学生時代はあまり関心を示さなかったのに、毎日ノートをとらなくてよくなってから興味がわくなんて、不思議なものです。

 空間に香りがあるのはいいのですが、自分の身体にはそんなになくていいかなー、終始においがすると香りに鼻が慣れてわからなくなっちゃうしぃ、ってなわけで、香水も持ってはいますが、あまりつける機会に恵まれません。使わないので、いつまでも持っている。そうこうしているうちに、使うのを忘れてしまいっぱなしに、という状態です。人からもらったのもあるので、こんなことを書くとなんだか忍びないのですが……。感謝してまう、まうまう(≠関西弁)。

 お香はコーンタイプのものと、スティックタイプのもの、両方があります。前者は短い時間で燃え尽きて、広い範囲にふわっと香りが広がる。後者は30分くらいかけて燃え、じわじわ広がっていきます。

 コーン香は燃え尽きたあとの灰がベタッとしていて、あまり好みじゃないです。三角形の灰と、そこの部分のべったりとした灰にわかれる。層になって固まっていくので、片付けが手間です。そのかわり、煙が少なめ。三角錐は火をつけるのが不便なので、見た目に反して微妙です。

 スティック香は火をつけるのは楽だし、ゆっくり燃えるから長く香りを楽しめていいです。でも煙がもくもくしちゃうのが気になって、どうもいけません。バニラ系の香りが、中でも好みです。

 うちにあるのはインド香なので、謎の名称がついています。こんな香り、みたいなわかりやすい名称じゃなくて、MOONとか、Tulasiとか、香りのイメージがパッケージに書かれている。個人的にはKanishkaという、黄色い箱のバニラっぽいもの、HIMALAYAというメントールっぽいものがおすすめです。デニムという名前のお香も、なかなかグッド。これはにおいが強めなのが難点かな。

 煙が出るのはちょっと、となるとアロマディフューザーへ行きつくのでしょう。カビないようお手入れする、というのが面倒で、管理できる気がしないのでわたしは持ってません。きっと中古で出回っているものも、そんなような理由で使われなくなったんじゃないかなー、と推理してます。でも水蒸気だったら、加湿器を兼ねていて、お香のデメリットが解消されている。

 帯に短し、たすきに長しで、なかなか上手くいかないものです。

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