025 ゲームも旅行も、前日がエキサイティング
室内でする遊び以外に、屋外でする遊びとして、鬼ごっことか、かくれんぼなどがあります。ああいったシンプルな遊びは、そのままするだけでなく、アレンジすることによって大人も子供も楽しめる内容に変化します。道具を使ったり、ルールを追加したりするのです。
このとき、どんなルールを設けるか、というのは非常に重要で、なぜかというと、これが面白さをつかさどっている、かなめだからです。
アマチュア無線では、フォックスハンティングというゲームがあります。無線というとヘッドフォンをつけて、黒い機械でモールス信号を打っているイメージかもしれませんが、外にアンテナを持って、電波をキャッチしに出かけるアウトドアな楽しみもありまして。
え? デンパを捕まえるなら通報すればすむ? そっちの方は警察に任せるとして、目に見えない方の電波です。いわゆる電磁波。よりヤバい感じになってきました。どっちもアレですか。
屋外だと周波数の強いところ、弱いところ、まったく電波を拾えないところというのがあります。これを利用し、電波の発信装置をキツネに見立てて探し回るゲームです。
鬼役の人が発信装置を隠す。よーいどんでスタートし、見つけた人から順番に報告しに行く。その探索スピードを競うんですが、かくれんぼと同じく、難しすぎてもみんな飽きてしまうし、簡単すぎるとつまらない。どの範囲まで行動を許可するか、電波の強さはどれくらいか。バランスを調整するのが、実のところ一番面白い役割でしょう。同時に、一番面倒くさい役割でもあります。フォックスハンティングでは、始まる前の準備段階が、ゲームの楽しみのピークとも捉えられます。
最もおいしいところは、参加者ではなく場を用意する側にある。いち参加者でいる限り、なかなか気づけない肝の部分ですね。
さて、ゲームというのはやってみなければ、よさが判然としないものもあります。これはルールを設定した者も同じです。抜け穴があると、それをつぶした方がいいなんて安易に考えがちながら、これにも良し悪しあるのが厄介です。デジタルのゲームでも、面白い裏技ってあるでしょう。ダメな抜け穴は、ゲームバランスが極端に崩れてしまうもの。いい抜け穴は、残しておいても対抗手段が講じられるものではないかと思います。
そこを逆手にとって、裏技を駆使しないとクリアできない、なんてタイトルが、たけしの挑戦状でしょうか。リメイクしてXBOXあたりで出たら、欲しくなっちゃうかも。なんてね。
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