022 献血ルームで飲むアクエリアスは、点滴味がする

 血が足りない、血をよこせー! ってディオとか、よく言うじゃないですか。言わない? ディオって誰だよって? ハート大好きおじいさんだよ、きゃぴっ💛

 そんな感じで、無駄ッ無駄に殺意をあおったところで質問です。献血に行ったことがある人ー。手をあげて―、手を下げて―、プチャヘンザ。Y’ALL。

 わたくし、ありまする。高校生のとき、学校まで移動式の献血ルームがえっちらおっちら、やってきたのでございます。白いボディに赤のラインが入った車でした。おらぁ、見たんだ。っていうか中に入ったし、うん。

 採血されるとき、針の方へ怖いもの見たさで目を向けるのですけれど、そこは看護師さんも血を抜くの、慣れてますから。気分はブロイラーですから。室内にある、普段はあまり遭遇するチャンスのない機械に囲まれて、うほほーいと快くしている間に、腕に針が刺さってる。決定的瞬間、完全に逃した。

 それから成人を迎えて、ふと思い立って、再び献血をしようと。何年振りか、何十年ぶりかの再会です。献血ルームへ行ったら、アクエリアスを飲めと。むしろこれを飲まなきゃ採血しないぞ、と。あれこれ質問に答えたり、必要なステップなんでしょうけれど、高校生ぶりですから、こんな感じだったっけと思いながら順番を待っておりました。指示に従うままに医師の問診を受け、血液チェックのために血を抜かれ、OKが出てようやく献血とあいなるわけでぇございます、べべん。

 いざ、じっくり腕に刺さる注射針を凝視してやろうと思ったら、リクライニング式の椅子に座らされまして。これがね、テレビついてるの。だから、見ちゃうでしょ、テレビジョン。看護師さんから説明を受けつつ。いい天気ですねぇ、どこからいらしたんですか? みたいな話をしつつ。

 ふっと腕を見たら、小さなブランケットだか毛布だかがかけられてまして。テレビでは、グルメ番組がやっているもんだから、おいしそー彦摩呂。うん、彦摩呂はおいしくないよ。まるまるしてるけどね。きっとやつは食べてもおいしくない。

 そしたら看護師さんが、にっこにっこにーしながらまた話しかけてくる。血を抜き終わったら20~30分くらいは献血ルームで休んでいってね、すぐに動くと貧血で倒れちゃう人がいるのよー、あらあら、でもわたしは大丈夫ですよ、ぴんぴんしてますもん。はい、じゃあシートから足をゆっくりおろしてみてね~。

 あっ! 腕に注射針を刺すのを見るどころか、採血終わって針抜いてる。どゆこと? ワタシ、何モ見テナイヨー。ノー、日本語シャベレナーイ。

 もう1000文字超えちゃったんで、以上です。つづかなーい。

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