007 フロイトはすぐエロに走る

 好きな食べ物が食卓に並んだとき、子供のころはとっておいて最後に食べるタイプでした。ちなみに現在は最初に少しつまんだり、中盤でつついてみたりと、バラバラです。ただし、ものをため込む性質というのはあって、部屋もお察しくださいな状態です。

 とはいえ、この手の問題に関しては、モノを減らすのではなく、置く場所が広がればよろしい、と考えています。しかし個人が自由にできる場所を利便性の高い土地にたくさん確保するのは、金銭面で困難です。したがってモノだけが所狭しとひしめいている状態になりがちです。

 これは人間や動物でも同じです。ひとつの場所にたくさんの生き物がいるのを、本能的に好まないようできています。昆虫にしろ、水生生物にしろ、狭い場所で過密状態に陥ると、ストレスから共食いを始めます。もちろん弱い個体が真っ先に狙われます。タコはストレスを感じると、自分の足を食べてしまいます。

 人間でも、満員電車に乗ると強いストレスを感じます。梅雨時なんて、皮膚がぬめってたまりません。そういうのは、えっちなシーンだけで十分です。どこか暗い場所にでも隠して、つらい気持ちになりたいときにそっと取り出したいです。都市部のビジネスマンがイライラしているのは、環境のせいかもしれません。

 ちなみに、ネガティブ気持ちになりたいときというのが、わたしはたまにあります。さみしい、つらい、悲しい、切ない、むなしい……。そういう気持ちになりたくて、悲惨な映画を見ることもあります。あとは音楽でも、後ろ向きな歌詞のものを聞いたり歌いたいときがあります。

 やや、精神分析は結構です。フロイトはすぐエロに走りますからね。いいぞ、もっとやれー(どっちだ)。

 そうそう、肩が出ている服がセクシーで好きだと人に話したら、珍しがられましたっけ。ドレスは肩が出ているデザインが結構ありますし、パーティーなんて夢のようです。残念ながら、パーティーピーポーじゃないので、そういう場所にはとんと縁がないのが自分でも残念ですが。

 だいたいパーティーに出席するなら、それなりの恰好をする必要がありますし、緊張でドキドキして、何も手につかなくなっちゃいます。盛装が面倒なのが本音ですけど。

 それにほら、パーティー会場ってミステリだと必ず殺人事件がおきるじゃないですか。あれも過密状態のストレスがすべて悪い。だから犯人が参加者の中に必ずいることになるんです。いいですね? もうパーティーなんてしちゃいけませんよ? やるならわたしを呼んでください。あなたにとりついた邪気を払う壺を、特別価格でお譲りする準備を整えておきますので。

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