　久方ぶりのルパン三世テレビシリーズが放送されました。子供のころからルパンを見てますけれど、彼らは歳を取らないので、アニメに影響されると大人になりそびれますね。自己紹介が遅れました。わたしのことです。

　アニメって青少年をターゲットにしているので、ずっと見ていると、大人向けの物語に触れそびれます。あれはあれで楽しいんですが、大人には大人の物語があって、ラノベ業界も今成長期ですね。メインユーザーが年取っただけ、って話もありますけれど。

　ま、商売なので、お金を落としてくれるところに向けて売り出すのは当然でございます。

　青年向けに市場が広がっていくなら、最終的に大人が楽しめるラノベがあってもいいというか、むしろ人数の多いそのあたりを狙いたいところですが、老眼でそもそも小説読むのつらいっていう。

　具体的にどのあたりが大人向けかといえば、年齢の積み重ねがキャラににじみ出るようなものが良いです。ルパン三世は、そういう要素が薄いので、やっぱり全年齢ではあるものの子供向けに感じられるときがあります。

　謎の美女とお宝が定番要素ですけれど、謎の美女は、ただの美女よりも素敵な感じがします。逆に行く先々で、謎のブスが毎度々々現れたら、なんだか怖い。ただのブスの方がまだマシです。美女だと謎めいているのが魅力になるのに、ブスだとマイナス要素になる。

　なんでなんでしょうね。だんだん悲しくなってきました。

　美女に奥行きがあると、もっと知りたいと思わされます。ブスはそういうとき、深淵というか、闇をのぞいてる感じがするからでしょうか。自分で書いてて、あまりにヒドくないかい？　と思ってます。なう。つらい。

　ルックスに自信が持てないのなら、さっさと素性を明かして、オープンな態度をとっておいた方がいいみたいです。

　2015～2016年放送のルパン三世の世界では、形だけとはいえ挙式して、レベッカというキャラがミセス・ルパンを自称していました。でも、それなら仮にも夫なのだから、相手をルパンと呼ぶのは変じゃないの？　と。

　さて、そうなると問題はルパン三世のファーストネームです。彼の名前は？　と考えて、しばらく首をひねってしまいました。みんなルパンルパンしてるものだから考えもしなかったんですが、三世を名乗っている以上、正式にはアルセーヌ・ルパン・ザ・サードですね。なのでレベッカは、彼をアルと呼ぶのが自然じゃないでしょうか。

　それなのに、彼女は夫を名字のルパンと呼んでいる。そこに、ふたりの距離が現れていると思うのです。