『6点!』『作為幻想の勇者と異界終焉の剣』 著者/折口詠人
書評レベル『辛口』
タイトル
『作為幻想の勇者と異界終焉の剣』 著者/折口詠人
キャッチコピー
『作為幻想界に辿り着いた高校生が、異世界終焉の引き金を弾く。』
あらすじ
『◇詳細なあらすじ(公募式のネタバレありのあらすじ)は省略。
「お前みたいな才能ある奴に、俺の気持ちなんて分からないだろ?」
「失せろ、愚鈍」
二人の高校生が手にした魔剣と聖剣が衝突するとき、世界の千年の祝福/呪いが解け始める。平和を追い求める願いが産んだ作為幻想の世界で、彼らは何を求めて生きるのか。
ファンタジージャンルの週間ランキングにて最高70位を達成しました。
第一回カクヨムWeb小説コンテストの途中経過ランキングで最高104位を達成しました。
今風に軽めに仕立てつつも、本格で王道なファンタジーラノベのシリーズを書くつもりで書いています。元々のコンセプトは俺Tueee VS ヘタレ熱血でした。
3月20日に「序章」を追加しています。』
ジャンル
ファンタジー
タグ
異世界、ライトノベル、ハイファンタジー、剣と魔法、主人公最強、ボクっ娘、戦記、カクヨムオンリー
総文字数
100,183文字
公開日
2016年2月8日 23:18
最終更新日
2016年4月1日 19:33
────2016年04月03日19:52現在時点。
文章力★★☆(★×2)読みやすさ
独創性★★☆(★×2)オリジナリティ
娯楽性★★☆(★×2)おもしろさ
────合計☆数『6点!』
いいところでコノヤロー、続きが気になるじゃないかっ。という戯言は置いておいて。とても面白く読めました。こんなの大好物ですわ。そして私が書きたかった物語の匂いが……内容に触れていきますかね。
物語は三人称多元視点で描かれています。『序章 鐘の音が止まるとき』で戦場のなかにいる、いち兵士の視点から異世界人への恐怖心が語られていく。
異界人の勇者。
俺たちをなんだと思っていやがるのか。
異界人は、この世界の人間ではない。だから気にしていないのか。いや、人の形をしているが、人ではないのかもしれない。
……誰か——誰でもいい。なんとかしてくれ。
ここにはまだ人がいるんだ。市民が。
あの狂った異界人を、誰でもいい、頼むから止めてくれ——!
場面は変わり、とある修学旅行。主人公の
いやあ、面白かったですなあ。気になるところがいくつかありましが、その前に一年を省略したところに喝采! それでは気になった箇所をあげていきますからねえ。
まずは、いち場面に視点はひとつ。多元視点ではよくあるミス、失敗ともいえますけどね。とある盗賊が逃げるくだりです。視点が盗賊から彼女へと変化しています。それは読者には分かりにくい。そういった細々とした視点の移動が読者に優しくないいなあ、そう思います。対処法としては『ひとつの場面に、ひとりの視点』で統一するといいでしょう。読者は区切りなどが分かりやすいところで、視点の切り替えなどを把握していますからね。
致命的な誤字はTwitterで報告したので……。
あまり冗長にならない程度に描写や場面を増やしたほうがいいのかな。そう思いましたね。理由としては『群像劇』や『戦記』に慣れていない読者を考えたときに、省略をされた場面が読者の脳内補完に委ねられすぎているような気がしました。どこか細切れの映像が映し出されており、それに付き合えない読者をふるい落としているような気もしたのです。作者の先を描きたい気持ちが理解できるのは、同じ作者目線だからでしょう。読者には感じ取れないかと。
外伝を挟むというのは奥の手、緊急手段としてくださいね。総集編などもそうですけど、読者の反応次第ですからね。あれは。悪手にもなる諸刃の剣だと考えてください。物語は細部に宿るといいますから、そういった場面や文章にオリジナリティが出ていたりするんですよね。そこを省いているので勿体ないなあ。物語の展開速度にも緩急を織り交ぜるとよいのかな? そんな気持ちです。
王道を下敷きにしたライトノベル。剣と魔法の偽りのある幻想世界。過去の英雄の行いは善意か作為か。同じ地球、日本からきた高校生たちは対立し合う。再開の
とても面白く読めたので、もうちょっと落ち着いて書いてください。物語が先を急ぎすぎている。そんな印象です。でもね。続きが早くみたい! そんな私もいます。もういい? そろそろ呟くよ。
────大好物でした。
八艘跳。(´ω`)
次回は明日ね。フライングはしないよ? ほんとだよ。ダラダラしてから呟くのさ。
次回の書評。
『異時界人伝』 著者/空原琉火
Twitter 2016年04月03日20:57 呟くのだぁ。
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