書評レベル『甘辛』

タイトル

『HP１の俺（ロボット）が無敵のプレイヤーたちをデータ改変でなぎ倒していったら最強ハーレムができた』　著者/ソウイチ

キャッチコピー

『もしも超高性能なロボットがVRMMOに入ったら……？』

あらすじ

『かつて廃棄処分されたロボットがマッドサイエンティストの手で蘇った。超高性能だけど家では平凡な家事手伝い。ところが、あるときVRMMO『パストラル・オンライン』の中に取り込まれてしまう。跋扈する強力なプレイヤーたち。義妹や家族を救うため、彼は己のチート能力を解放する！　その結果は――？』

ジャンル

タグ

チート、MMO、ハーレム、コメディ、ロボット

総文字数

27,150文字

公開日

2016年2月11日 14:02

最終更新日

2016年3月30日 23:02

────2016年03月31日17：06現在時点。

文章力★☆☆(★×1)読みやすさ

独創性★☆☆(★×1)オリジナリティ

娯楽性★☆☆(★×1)おもしろさ

────合計☆数『3点！』

　今作品は『小説家になろう』でよくみる文体、文章になっていますねえ。読みやすく、取っ付きやすい作品になっているのかと思いますけどね。最初に呟いても大丈夫ですか？　いきますよ。

　────サイボーグじゃダメなの？

　主人公がロボットであり、一人称形式ですすんでいきます。彼を取り巻く環境が語られたあとに、仮想現実のゲーム内に取り込まれるお話になります。そこで義妹たちと繰り広げるのは？

　まだまだ序盤なので、語るべき情報や話題は出ていないのですが、読みながら思ったわけですよ。ロボットである必要性はいずこ？　タグにある『チート』の説得力のためならサイボーグでもよくね？　そう思った理由、違和感は地の文です。あまりにも人間臭い彼にロボットらしさがないのです。『攻殻機動隊』のような世界観であれば、ロボットでなくても似たようなハッキング、クラッキングはできますよね。あの作品では『電脳世界』というキーワードもありますからね。囁くんです、私のゴーストが。

　それこそ近未来？　SF的な設定なのですから、ロボットである必要性がわかりませんでした。凄腕のクラッカー、電脳の申し子といった設定はよくみかけますからねえ。そこにオリジナリティを出したのでしょう。気持ちは分かります。とても分かります。それでも、読者からみれば大量の疑問符がつくでしょう。あなたは『ロボットが主人公のハーレム』という設定に惹かれますか？　『サイボーグが主人公のハーレム』ならどうでしょうか？　この差異は大きいと思いますよ。全身機械、半身機械なら、どちらが人間に近いでしょうか。昭和の『仮面ライダー』を思い出す話題ですね。

　ライトノベル作品の『ソードアート・オンライン』は有名ですね。カクヨムでは分かりませんけど、小説家になろうには似たような作品が山のようにあります。実は私がなろうで連載している（現状は休止中）作品も仮想現実を主題としています。私の作品でいえば『仮想現実が当たり前になった世界。そこで公式の動画アバターに採用された主人公が、ゲーム内での暮らしを垂れ流す動画実況物語』という作品になっております。一部には好評！　実に中途半端な評価をいただいております(笑)

　なろうの作品も覗きにいきましたが、私より感想や評価をいただいているではないですか。そうなってくると、なろうでよくない？　それと、カテエラ（カテゴリーエラー）の可能性を考慮してはどうでしょうか。カクヨムにいる作者、読者の多くが『小説家になろう』とは違う作品を求めています。なろうで読める作品、作風ならなろうで読もう。そんな声がちらほらと聞こえていますからね。

　とても残念ながら、今のカクヨムで読まれているなろうに似た作風の作品たちは、なろうでは投稿していない作者さんたちです。だからカクヨムでも読まれているようですね。せっかく両サイトで投稿しているのなら、違う作風、作品を描いてみてもよいのでは？　そう思いましたね。だってね、なろうで評価されてますから。向上心、挑戦、楽しいですよ？

八艘跳。(´ω｀)

　次回の書評は山吹さんでしたね。『小説家になろう』で評価されなかった作品を投稿している作者さんです。別作品、別ジャンルはなろうで評価されているので、向上心の高い作者さんだと思ってます。一応、念を押したんですよ？　「そちらで評価されているので、そちらでご活躍されては？」と。その返答が「違うジャンル、作風も挑戦したい」でしたからね。見習います。まだ読んでませんけど。呟きは後ほど。今回は甘辛だよ？　ほんとだよ？　ではでは、アデュー。

次回の書評。

『優しい剣士は銀の髪』　著者/山吹弓美

Twitter　2016年03月31日18：13　呟いたー。