『4点!』『優しい剣士は銀の髪』 著者/山吹弓美

書評レベル『辛口』


タイトル

『優しい剣士は銀の髪』 著者/山吹弓美


キャッチコピー

『義弟と義妹と仲間とともに、異色の青年は剣を振るう。』


あらすじ

『銀の髪を持つ剣士・天祢誠哉が目を覚ますと、いつの間にか10年が経過していた。彼は敵対者である魔族に囚われ、義理の弟妹もその一員である辺境守備隊に救い出されたのだという。誠哉は守備隊の一員となり、年齢が追いついてしまった義弟・疾風や義妹・弓姫、その仲間たちと共に戦うことになる。


※「小説家になろう」との重複掲載です。 』


ジャンル

ファンタジー

セルフレイティング

残酷描写有り 暴力描写有り

タグ

多分ハーレム、異世界、少しはチート、コンテスト応募中

総文字数

100,124文字

公開日

2016年2月28日 14:04

最終更新日

2016年3月13日 00:36


────2016年04月01日13:04現在時点。


文章力★★☆(★×2)読みやすさ

独創性★☆☆(★×1)オリジナリティ

娯楽性★☆☆(★×1)おもしろさ


────合計☆数『4点!』


 三人称で語られるハイファンタジーものですね。これは『小説家になろう』で評価されにくいのは納得です。タグにある『多分ハーレム』『少しはチート』といったものから、なろう作品によくみられる『なろうテンプレ』を期待していた方々が辿り付き去っていったと思います。カクヨムではどうなのでしょうか。そう思いながら読みすすめていきました。


 僻地へきちの村。そこに住むをもつ主人公『天祢誠哉あまねせいや』は村民から無言の圧力を受けながら暮らしていた。義理の妹と弟の髪は艶やかな黒髪であり、赤子の誠哉を引き取った家族との仲は良好であった。村民の多くは東方人と呼ばれ、その多くは黒や茶といった濃い色の髪であり、浮いた存在は小さな集団では異端とされるのが常である。誠哉の剣の腕前は認められている。時折来襲する獣を退け、時には山賊の類を打ち払うことで村民として受け入れられつつも、どこか腫れ物に触るようなものであった。そんな環境の中で起こった事件から生還した誠哉の目には十年という時を経過した義妹であり、その時の流れから取り残されてしまっていた誠哉を捕らえていたのは魔族だ。そんな誠哉は魔族の混血だと思われて────。


 そうですねえ。今ですね。最初の山場なんですよ。ここで書評してもいいのだろうか? まあ、いいんでしょうね。どこかが……。


 またしても乱読家、多読家を自称する私に弊害がありました。異端といわれる主人公は敵側の血をひき、先祖返りといわれる強大な力を有している。端正な顔立ちに気遣いのある優しい人が少しずつ周囲に認められながらも仲間と戦う、『努力』『友情』『勝利』です! ね、みたことある。でもでも、好きな作風です。


 そろそろ良いでしょうか。山吹さん。呟きますよぅ。


 ────知ってる。


 はい、知ってます。という注釈がつきますが、Web小説ではなくて、昔ながらのを地でいってます。なので、ここからの展開で評価が左右されると思ってください。なんせ今が山場ですからね。今作品は順調に物語を紡いでいますので、ここからに期待しています。文章は読みやすく、取っ付きやすい。されど、パンチ力がありません。この作品の売りがみえにくい、それが評価のし辛さだと思います。なろうやWeb小説ではが求められていることが多く、そうでない方々の(苦笑)


 ゆったりとした紡ぎ方でハイファンタジーを描いています。このまま突っ走ってください。ひとつの山場を乗り越えた結果で評価されていなければ、Twitterでもいいので語ってみましょう。エッセイだけをご覧の方々はご存知ないと思いますが、書評のあとにTwitterで作者さん方としているときのほうが面白かったり……まあ、それは私や作者さん方をフォローされているの方の特権だと思っています。めんどいんじゃないよ? ほんとだよ?


 あ、あとですね。『キャラクター小説』になっていないと感じました。いわゆるというやつです。今の山場のあとから、登場人物たちの背景が語られていくのだと思っています。そうはいっても、公開されている、読める文章では立っていません。そこが反省点、修正点ではないでしょうか。次々と出てくる人物たち。一人称ならばその印象を形で受け入れやすい。三人称ではので、その人物たちを把握する前に次の人物が出て、キャラ立ちする前に場面が変わっています。そうなってしまうとですね。読者の中で登場人物の優先順位、立ち位置、相関図が分かりにくいかと。


 まあ、これだけいっていても、『ライトノベル』や『キャラクター小説』とは逆のハイファンタジーを目指しているのなら、今よりもほうがいいと思います。『指輪物語』などはそうですが、からね。それぐらい丁寧な描写だと『ラノベ層』や『Web小説層』という読者以外が評価してくれるかもしれません。どの層を想定読者にするかはお好みで。ただ、なろうではないですね(笑)


 突っ走ってください。応援しています。これ以降の談義はTwitter。


八艘跳。(´ω`)


 次回は誰でしたっけ? もろもろ確認してから呟きますかね。めんどいんじゃないよ? ほんとだよ?


次回の書評。

『白紙の絵本』 著者/トベナイトリ

Twitter 2016年04月01日14:16 呟いているよぅ。

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