『4点!』『ディープ』 著者/朝霞 老梟

書評レベル『激辛』


タイトル

『ディープ』 著者/朝霞 老梟


キャッチコピー

『どうやら僕の中には何かが居るらしい』


あらすじ

『 僕は金髪の少女となって魔法の世界に現れた。

 転生と言ったほうが解りやすいか。

 この世界の人間によると、僕のように転生した人達の事をまとめて『英霊』と呼ぶのだそうだ。

 全ての『英霊』には共通点がある。

 それは、化け物だということ。

 一人で一国を落とす程の戦闘能力を有し、身体は衰えることがなくいつまでも壮健なまま。

 僕はそんな化け物として、魔法の世界にやって来てしまったのだ。

 事件に巻き込まれない訳がない。

 さて、どうなることやら。


 追記;どうやら僕の中には何かが居るらしい。


 現在改稿工事中です。エピソードのタイトルが訳解らんことになってるのはそのせいです。文章の書き方が途中から違っているのもそのせいです。なるたけ早く終わらせます。しばしお待ちを』


ジャンル

ファンタジー

セルフレイティング

残酷描写有り 暴力描写有り

タグ

異世界転生、魔法、シリアス、ダークファンタジー、コンテスト応募中

総文字数

39,817文字

公開日

2016年2月21日 14:21

最終更新日

2016年3月24日 17:28


────2016年3月24日22:03現在時点。


文章力★☆☆(★×1)読みやすさ

独創性★★☆(★×2)オリジナリティ

娯楽性★☆☆(★×1)おもしろさ


────合計☆数『4点!』


 点数は低いけど、私が好きな作品です! 新着、追ってますからね。現在改稿中。激辛依頼があったので厳しくいきたいと思いますが、まずは内容に触れていきます。


 物語は主人公が身動きができない状態、状況から始まります。一人称ですすんでいく優しくない異世界。変わってしまった身体、身に覚えのない力、彼は彼女は『英雄という名の化け物』になってしまいます。そこからは坂を転がるだけです。怒涛のような展開が繰り広げられていき────この作品が好きなあなたは私とお友達になれそうですね。Twitterでの絡み、お待ちしております。


 改稿された部分、とてもよくなってます。たったひと言「!」ですわ。ありがとうございます。ですが、『刹那』『一瞬』『その時』といった、ので読者を選ぶ作風になります。私個人的には『されど罪人は竜と躍る』ぐらいまでしたほうが嬉しい。


 時間がような、描写のためには豊富な語彙ごいが必要です。たくさんの戦闘系を読んでください。『ストレイト・ジャケット』もオススメですかね。ディープの売りはだと思っていますので、その戦闘の力が抜けてしまうと読者から切り捨てられます。手法のひとつとして『モノローグ』や『オープニング』を追加するというのも手です。そこでことができれば、その後も読み続ける人が増えるかと思います。問題は第二話から読む層ですけど、それは現状と変わらないので省略します。追加するなら、今の第一話が二話になるだけですからね。


 序盤の動きの描写はよかったです。とても動いていますが、改稿前の文章ではが多い。特に箇所が散見しています。人物の手や目、髪が揺れるなど、何かしらの動きを加えると文章の彩りがよくなるのでは? あとは比喩や暗喩、を習得してください。表現の幅が広がっていきますから、『レトリック辞典』とかどうですか? 唐突なダイレクトマーケティング。


 というのはよくある設定です。料理の仕方によってはか、のでです。かといってオリジナル言語も厳しいですかね。そうそう。序盤の異世界言語を文字で表現するのは悪手です。下手にみえてしまいます。何故かというと、だからです。私が書くのなら。


 ────理解不能うるさい。耳朶をうつ音の羅列が洪水のように流れていく。わけが分からない。何をいっている? 何をしたい? 俺をどうするつもりだ? ────


 このように、地の文で流してしまいますね。重たい世界、重たい表現を重視しているのなら安易な漫画表現は雰囲気を壊し、たんなる厨二病となります。厨二病は突き抜けるからカッコイイのです。駆け抜けましょう、限界まで。

 それでも、難しい漢字ではなく、なるべく簡単な漢字をつかい、的確な表現を心がけてみると語彙の豊富さに戸惑うことでしょう。頑張ってください。戦闘描写は知恵を振り絞ってますよ、私。


 本当にいいのだろうか? 『文章毒本』になってませんか? 大丈夫ですかね。あ、そんなタイトルの書籍がありましたね。あれも面白かった。いい文章が分からなかった私は、徹底して悪文を書いた本を読んでましたねえ。意外とタメになりますよ、悪文を知ることは。


 あとは長文と短文など、一文の長さを意識してみては? ぬるりした瞬間は長文で表現し、一瞬のきらめきは短文で書く。そういった小手先の技術で、読者の意識を逸らさせないようにすることも戦闘描写に必要な技法ですね。戦闘の回数にも気をつけてください。私の作品では敵の強さに応じた文章、文量をさいています。削れる文章、場面は削ってしまいましょう。映える場面、息抜き、躍る場面というように続けば、読破率が高まるような気がします。私はそういったものを意識しています。


 長々と文章について語ってきましたが、かなりテコ入れというか、毒吐いてますけどね。本当に大丈夫なのでしょうか? ひとによっては心折れるか、いちから書き直すとか言い出しかねないんですけど……。


 最後にひと言。『続き、待ってますっ!』



八艘跳。(´ω`)


 本日の書評は終了です。次回は呟きます。応募者のPVが増えているようなので、新たな導線となっているようです。安心しましたよ、本当に。

 それでは次回の書評で会いましょう。この書評が作者、読者の両方に役立ちますように。


書評の追記。次回の書評作品。

『海神楽 ─蒼眸の退魔巫女─(完結済・コンテスト応募中)』著者/壱原優一

Twitter 2016年03月25日09:30 読むなう。



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