『4点!』『なずな・マジックドアの不思議な旅』 著者/まよなかちわわ
書評レベル『甘辛』
タイトル
『なずな・マジックドアの不思議な旅』 著者/まよなかちわわ
キャッチコピー
『不思議な生き物たちとタイムマシンで旅に行きませんか?』
あらすじ
『なずな・マジックドアは自称マッドサイエンティストの女の子。ある時、オスの子ユニコーンのダイヤモンドと出会い、タイムマシンに乗って不思議な旅に出る。
疲れた大人と子供ための童話。 』
ジャンル
SF
セルフレイティング
残酷描写有り
タグ
近未来、ユニコーン、タイムマシン、女主人公、ドラゴン、翼人、不思議
総文字数
17,967文字
公開日
2015年12月25日 16:41
最終更新日
2016年3月20日 20:44
────2016年3月24日20:31現在時点。
文章力★☆☆(★×1)読みやすさ
独創性★★☆(★×2)オリジナリティ
娯楽性★☆☆(★×1)おもしろさ
────合計☆数『4点!』
まずは目次が読みやすく、すっきりとした印象なのでサクッと第一話をめくりました、ました……あれ? 目次に戻って再確認。あ、書いてありましたね『大人と子供ための童話』とあります。あれ? 誤字? 後ほど修正をお願いします。
ふわふわとしたファンシーな物語。語り口も柔らかく、ゆるく可愛らしい世界観を表現できています。なのですが、童話? 一時期、甥っ子や姪っ子を預かっていた私は経験があります。童話は子供へ語りかけるお話ですからね。この小説は語るというよりも話すという感覚でしょうか。お喋りではなさそうですしね。童話の世界を大人が体験するお話。そんな雰囲気ですね。
一応、三人称多元視点になりますかね。たいていの童話は神視点、三人称多元視点が多いので素直な文章です。漢字も少なく、難しい
各話の文字数も少ないので、ほんの少しの空き時間で読めてしまえるので、次々とページをめくっていけるのでしょう。それでも、読後感がですね。あまりにも残らない。私には
私ならどうするか。それを考えて唸りました。もう少しトゲといいますか、毒といいますか、そういったものを差し入れますかね。昔も今も読まれている童話はうんちく、人生の教訓めいたものが内容の根底にある場合が多くみられます。童話作家という狭いジャンルは、とても難しい表現を求められますからね。私には挑戦できません。その点、すでに作風が童話になっているので、根底に流れる息づかいを意識してみてはどうでしょう? それができるのなら、柔らかな語り口でタメになったり、泣いてしまったりするのではないのでしょうか。感情を揺さぶる、そんなお話を期待しております。
素直に羨ましい。この語り口は真似できない。このまま突き進んでください。ただし、ニッチなジャンルだということは自覚して、マイナー路線にいくことになる覚悟が必要かと思います。大人の童話といえば、さらさらと読めるホラー、人生の教訓になるものが商業小説になっています。そういった道は険しいですよ? 一度、作風と相談なされてはいかがでしょうか。
またもや女主人公……。より大人向けに書くのであれば『キノの旅』などが参考になるかと思います。ちょっと調べてみるのもアリかもしれませんね。このまま『えほん』のような世界観を貫くか、『おとぎ話』に寄せるのか、大人の『童話』にしてしまうのか。お好みで頑張ってくださいね。私の個人的な好みは『童話』ですかね。それでは、今後の創作活動を期待しております。
八艘跳。(´ω`)
次回の書評作品。
ちょっと順位を確認しているので、後ほど追記しますね。
書評の追記。
次回『ディープ』 著者/朝霞 老梟
Twitter 2016年3月24日21:45現在時点。今、呟く。
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