曜日、in English!

「Sundayは太陽」

「ん?」

「Mondayは月ってのはまあ分かる。『Sun』と『Mon』だからね……」

「また何かアホな事を……」

「じゃあチューズデイって?」

「さぁ?」

「“チューをする日”?」

「アホか」

「……しましょうか?」

「アホか!」

「分からない時は調べてみましょ~♪と言う訳でよろしく」

「何であたしが……えぇと、北欧神話の“テュールの日”だそうだ」

「ちゅーる?」

「テュール。北欧神話の天空神だそうだ」

「へー」

「関心うっす!」

「じゃあ水曜日!これは何となく分かる。水だし、“ウンディーネの日”!」

「大外れ。“オーディンの日”」

「……え?」

「“オーディンの日”」

「騙されないぞ!」

「騙すかい。“Woden”って綴りで、“Woden’s day”、“Wednesday”になったとさ」

「……納得行かな~い」

「行かなくたって事実だ。次、“木曜は雷神トールの日”で“Thursday”。金曜は諸説あるけど“愛の神フレイヤの日”で“Friday”」

「あぁ、あのロボットの」

「お前幾つだよっ!」

「先輩よりは若いです」

「知ってるよ!」

「最後の土曜日は?」

「“農耕神サトゥルヌスの日”で“Saturday”だそうだ」

「あの子どもを食べる奴ですね。土曜日って好きだったのに……なんて日だ!」

「お前の知識源、そうとう偏ってるな……」

「えへへ」

「まあ英語なのに北欧神話ベースだったり、日曜と月曜だけ英語だったりと訳分かんないわね」

「英語の成り立ちとかがそもそも滅茶苦茶だとか。“読み方”と“文字配列”が違う、珍しい言語だとか」

「そなの?まあ詳しく知らないけど」

「でも日本語も変ですよね」

「? なんで?」

「ほら、大昔の歌で、“月月火水木金金”って……」

「そりゃ特殊な状況だ!」

「♪月! 火! 水! 木! き……」

「止めろぉ! それは色々問題になる!」

「まああれですね」

「あ?」

「何千年も前の、誰かが考えた事が今でも知らず知らずに使われてるって、何だか不思議で、特別な気持ちになりますね!」

「特別かどうかは知らんがまぁ、そうだな」

「どんな気持ちなんでしょうね?」

「黒歴史のノート見られたみたいな気持ちだったら笑うな」

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