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2017年2月4日 11:50
僕は政治学には疎いのですが、大衆の無知と民主主義という怪物との苦闘という言葉が腑に落ちました。英EU離脱や米トランプ大統領誕生などが連想されましたが、現在その苦闘はどんどん激しさを増していってるのではないかと思います。
作者からの返信
その通りです。大衆の無知という問題は、それこそ古代ギリシャから議論されてきた問題ですが、未だに明白な解決策は提出されていません。また、昨今のグローバル化は民主主義、或いは国家主権の危機を招いているという指摘があります。例えば、私はまだ読んでないので恐縮なのですが、ダニ・ロドリック『グローバリゼーション・パラドクス: 世界経済の未来を決める三つの道』では、グローバリゼーション・民主主義・国家主権の3つを同時には満たすことができないと主張されています。 つまり、グローバル化を受け入れれば、民主主義か国家主権のどちらかを諦めねばならない。民主主義を受け入れるのであれば、グローバル化か国家主権のどちらかを諦めねばならない。国家主権を受け入れるのであれば、グローバル化か民主主義を諦めねばならない。「世界経済の政治的トリレンマ」と呼ばれるものです。 以上の考えからすると、反グローバルが吹き荒れているのは民主主義と国家主権を守った為だということになります。今日においては、もしかしたら民主主義と大衆の無知という対立軸そのものが間違っていて、本当はグローバリゼーションと、民主主義&国家主権という対立軸が正しいのかもしれません……
僕は政治学には疎いのですが、大衆の無知と民主主義という怪物との苦闘という言葉が腑に落ちました。英EU離脱や米トランプ大統領誕生などが連想されましたが、現在その苦闘はどんどん激しさを増していってるのではないかと思います。
作者からの返信
その通りです。
大衆の無知という問題は、それこそ古代ギリシャから議論されてきた問題ですが、未だに明白な解決策は提出されていません。
また、昨今のグローバル化は民主主義、或いは国家主権の危機を招いているという指摘があります。例えば、私はまだ読んでないので恐縮なのですが、ダニ・ロドリック『グローバリゼーション・パラドクス: 世界経済の未来を決める三つの道』では、グローバリゼーション・民主主義・国家主権の3つを同時には満たすことができないと主張されています。
つまり、グローバル化を受け入れれば、民主主義か国家主権のどちらかを諦めねばならない。民主主義を受け入れるのであれば、グローバル化か国家主権のどちらかを諦めねばならない。国家主権を受け入れるのであれば、グローバル化か民主主義を諦めねばならない。「世界経済の政治的トリレンマ」と呼ばれるものです。
以上の考えからすると、反グローバルが吹き荒れているのは民主主義と国家主権を守った為だということになります。今日においては、もしかしたら民主主義と大衆の無知という対立軸そのものが間違っていて、本当はグローバリゼーションと、民主主義&国家主権という対立軸が正しいのかもしれません……