第7話

目出度く金属加工会社に準社員として雇用してもらう事が出来た。

これで何とか飯は食える。

ベトナム時代のように、ネズミを喰ったりするのはもう御免だ。

会社で俺の入社というこじつけで、歓迎会なるものが開催された。

シャチョー、ブチョー、カチョー等々。

アットホームな会社というだけの事はあり、30人そこそこの中小零細企業といったところか。

飲め飲めと、ひっきりなしに酒を勧められる。

俺は元来酒には強いが、アジア放浪で、更に勧めら酒には強い。

飲むほどに覚めていくこの歓迎会…。

みんな良い人だが、少し疲れるな…。

アットホーム慣れしないとだな。

杯も進み、シャチョーさんが俺の隣に座ってきた。

「我孫子君はあまり喋らないな⁈」

「まあ、まだ慣れていないので、、頑張ります」

「まあ最初は細かな仕事だけど、ちゃんと頼むよ!」

「はい…」

まあ寡黙にコツコツと働くか…。

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