第5話
俺はベトナムにいた。
1960年代、あの有名な戦争だ。
俺は高校を出てから、すぐに放浪の旅に出た。
軍事系の高校で、俺はいわゆる首席で卒業。
そのまま自衛隊に入り、自分で言うのもなんだが、、1年目にして全てのミッションに於いてトップクラスで回りを寄せ付けなかった。
そんな日本の自衛隊に嫌気がさすのに、さほど時間はかからなかった。
俺はバックパッカーよろしく、先ずはタイの首都バンコクに入国した。
アーミールックでは目立ち過ぎるので、露店で適当な半袖シャツとハーフパンツを購入し、出来るだけ現地に馴染むようにした。
軍人としての習性なのか、現地に馴染むのも迷彩と同感覚だ。
バンコクの夜の繁華街は、まるで日中とは異空間だった。
大麻やコカインの売人や、売春婦を求め様々な人種がギラついた目で彷徨っていた。
繁華街には多くの日本人もいた。
大抵の日本人は売春目的だろう。
バンコクにはGoGoバーという女衒小屋が多数あった。
気に入った女を見つけ、店に金を支払い連れて帰るシステムだ。
もちろん、女にも支払うわけだが、、。
バンコクにはオカマも多い。
オカマと気づかずに連れ出し、いざ事をする際に…そんな話しをよく耳にしたもんだ。
しかし、バンコクの皆はキラキラと明るい表情をしてたな。
そんなバンコクを離れ、いざベトナムへ。
ここからの10年が俺の〝失われた10年〟になるとは考えもしなかった。
それはまた別の話し…
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