第51話:甘い毒
「ありがとう」
少なくともこれは味見用だろう。
薇薇と莎莎を振り向いても、大丈夫だよ、という風にパーマの頭を軽く頷かせている。
差し出された乳白色の果実を受け取って口に運ぶ。
プリッとどこか
もう一度噛むとガリリと中に含まれていた種に当たった。
これが楊貴妃も好んだという
一粒だけでも果物というより甘い菓子を食した感触があった。
「どうだい?」
左頬の傷跡を笑顔の皺に半ば紛らした主人は尋ねるが、もう一粒目からは
上海リリ 吾妻栄子 @gaoqiao412
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。上海リリの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます