GAME START!
OPENING
レトロな雰囲気漂う薄暗いゲームセンターの中。
中央にデンと構えるミディタイプ筐体に映し出される映像。
粗いドット絵で描かれた一枚絵の紙芝居。
人類が産み出した文明は破壊され、高層ビルの残骸の上に植物が繁茂していた。
植物の間に間に蠢くのは、蟲のような奇怪な姿。
地球の支配者は、もう人類ではなくなっていたのだ。
荒廃した風景をバックに、テロップが流れ始める。
――20XX年。
――突如宇宙から飛来した謎の生命体の侵略に、人類は敗北を喫する。
――だが、人類は滅びてはいなかった。
――地下に潜り、いつか日の当たる場所へ帰るべく虎視眈々と力を蓄えていた。
――長い月日の果てに産まれた、一つの光明。
――侵略者に対抗しうる唯一の手札、人類の最終希望兵器。
――吸収進化戦闘機 SLV-X 。
――今、人類の希望は銀の翼を駆る一人の男に託された……
ドット絵の映像が切り替わる。
火山の火口から飛び立つ、孤独な戦闘機。
銀の軌跡を残して、侵略者達へと立ち向かう……
飾り気のない無骨なタイトル画面を経て、デモプレイが始まる。
色分けされた敵機を、多彩な武器で狙い澄まして撃ち倒す。
筐体には、デモを真剣に見つめる少年の姿。
それは、財部銀路。
彼は一人ではなかった。その傍らには……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます