第62話回想11

この大きな道場を俺は眺めているのだ・・やはり日本らしい風景を見ると心が落ち着く物だなあ・・そう俺は感じているのだ


そう俺は此処最近日本らしい風景を見た事が無いのだ・・昨日までの2か月否2年間ぐらいの間ズート俺は戦場で生き残る為に只爆弾の雨から逃げたり、敵の攻撃を避けたり、人間の頭を銃で撃ち抜いたりを2年間の間し続けたのだ。


だからこそ此の様な平穏的な風景を見る事はもうないと一時期本気で思った事すらあるのだ・・だからこそこの様な嘗ての前世での故郷の風景を見る事が出来て本当に良かった


そして此の風景を見れば確かに精神を統一させる為には此の様な飾り気の無い風景の方が落ち着く物だと俺は思ったのだ・・そうしたら向うの方から菊枝さんが近付いて着たのだ


そして「もしかすると此の道場の何処に師範代の方々が居るのかは理解出来ていないのでしょうか?


でしたら私が先導をしますので後からついて着て下さい・・其れかもしかして此の風景をじっくりと眺めたいが為に此処に立ち尽くして居たのならば、


御気に障ってしまわれたのならば、申し訳ございません・・では師範代の方々がお待ちしておりますので此方に着いて着て下さいね」と丁寧に誘導をしてくれたのだ


この様な聡明で人を支えてくれる様な立派な女性を夫に持つ人は相当に果報者だな本当に・・まあ其の夫と上手くやっていけばいいんだがな


そう只緊張心を解す為に考え事をしていたら菊枝さんが「秋谷さん・・人妻の心配をしないで今は貴方自身の将来を心配をしたら如何でしょうか?」と菊枝さんは言ったのだ


そう言えば俺は彼女に対して自分の名前を述べた覚えはないんだが如何して彼女は俺の名前を述べたのだろうか?


もしかすると彼女の特殊能力で「其の人の出自や前世の名前そして今頭の中又は心の中で呟いた単語を読み取ると言う能力」を持ち合わせているのかも知れないな


仮に先程の過程が正しければ俺は菊枝さんに対して色々と失礼な単語を述べたと言う事に成るな・・だからこそ謝らなければ成らないな


そうしたら菊枝さんが「ですから此れから他の人の前に出ても例え心の中で失礼の無い様に気を付けて下さいね


・・因みにですが夫婦仲は良好ですからお気遣いは感謝しますが勿論余り女性の前では考えない方が良いですよ」そう菊枝さんは多少俺をからかう様に先程の単語を述べたのだ


そして俺は菊枝さんに案内されるままに目的の場所まで到着をしたのだ・・そして目の前の大きな襖を開けると50人位の男性が待ち構える様に座り込んでいたのだ。


そして其の襖の奥に見える物は巨大な阿吽像だったのである・・そう阿吽像だ、大きさから行けば多分だが30メートルや40-メートルは多分だが有りそうだな


だからこそ此の巨大な阿吽像が持って居る程此の道場は規模の大きな規模なのは分かるが・・だが逆説的に言えば此処に通う多分だが数万人の門下生の内の精鋭中の精鋭と俺は戦わなければ成らないと言う事に成る


そして此の道場を経営をしている人物がそれらの門下生より数倍強いと言う事だ・・だからこそ此の道場主との最後の戦いは本当に真剣に挑んだとしても負けると言う可能性も否定が出来ないと言う事に成るのだ


そして向うの方から髭が生えている白髪の50代位の男性が此方の方に向かって「御前さんか神の試練を受けると言う壮大な試練の為に此の場所まで来た人間は


・・そう儂は此の道場主で菊枝の親父では無くて其の親父の弟・・詰まり叔父貴に成る立川宗兵衛とは儂の事よ・・因みにだが兄上は先週病に倒れてあの世に旅立たれて逝って仕舞われた


そして御前さんが気に成る姪の婿は儂の息子じゃ」と言ったのである

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る