……5

瑠璃「明日から六時間授業とかもう鬼!!鬼以外の何者でもない!!!」


学校から帰宅するなり美咲と茉希と駅の近くのカフェで愚痴大会。

もちろん今回の愚痴大会はクラスに不満だらけな私のためにしたようなものだけど。


茉希「瑠璃どお?クラスの方は」


新作のフラペチーノを美味しそうに飲みながら茉希が聞いてきた。

もちろん今日1日でいいお友達に出会えましたなんてことはあるわけもないからきっと茉希も美咲も答えはわかっているであろう。


瑠璃「ムリムリ〜。今年一年不安だよもう」


その答えに美咲は眉を下げてフラペチーノの中のストローをくるくると回した。

茉希はA組のメンバーを思い出しながらなにかブツブツ言っている。


瑠璃「まあ来年は受験だし勉強に懸けるしかないですかねぇ〜」


美咲「でもほら、瑠璃には隆士もいるでしょ?」


笑顔で美咲が言った彼はわたしの彼氏の八木隆士。

サッカー部でモテモテな隆士の彼女というのは自分でもなかなか響きのいいものだった。

隆士は隣のクラスだし確かにまあいいかなんて思ってしまっている自分もいた。

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