……4

芹澤「早く帰れよ〜、俺だってさっさと昼飯食べたいんだからさ」


午前中で終わった教室で気が合いそうな友達は誰か必死に探してるとふと背後から聞こえてきた声に驚き、ものすごいスピードで後ろを振り返った。


芹澤「ははっ、なにもそんな勢いで振り向かなくてもよくない?」


初めて芹澤先生と会話をした瞬間だった。


瑠璃「関係ないでしょ!!」


芹澤「今日もひとりで歩いてたけど友達できないの?」


頭の中ではイライラしていたけどあまりに意表をつかれたので素直に頷いた。

ある意味では私が孤立現象に陥っているのは間違いなく先生たちのせいだからあんまりこんなこと言いたくもなかった。


芹澤「俺去年までお前のこと知らなかったからわかんないけど別に焦らなくていいんじゃない?」


瑠璃「焦るよ!だって既に出遅れた感半端ないし、修学旅行だってあるのに」


芹澤「そのころにはできてるって!」


瑠璃「わかんないよ!瑠璃今のままじゃ1年間できない気がするもん!」


芹澤「その話はこんどじっくり聞いてやるから今日は帰れ」


強引に先生に促され、私は心にもやが引っかかったまま教室をあとにした。

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