……3
先生達の自己紹介。
もう知ってるっつーの。
1年のころから変わらない顔ぶれなのにわざわざ自己紹介を学年全員を集めてするものなのか。
しかしごくまれに違う学年からの先生もいるわけで。
芹澤「はじめまして。芹澤雄輔(せりざわゆうすけ)といいます。男バスの顧問やってるから知ってる人は知ってると思うけど、えーっとこの学年ははじめてだけど仲良くなれたらいいなと思います。よろしく」
あー、コイツね。
なんてその程度にしか最初は思わなかった。
今年卒業生を出した芹澤先生は異動になった理科教師の代わりに私たちの学年の理科を受け持つことになったらしいのだ。
バスケ部の顧問をやっているだけあって高身長、さらに先生たちの中ではわりとイケメンな部類にはいる芹澤先生は親しみやすく女子からはもちろん、男子からの人気もあっという間に上昇していった。
美咲「芹澤先生の人気すごいね。てか、媚びればすぐに成績あげてくれそうだよね!?芹澤先生って!あっ、ところで瑠璃は友達作りどう?」
瑠璃「順調なわけないでしょ〜。もう瑠璃今年は終わったわ〜」
美咲「瑠璃が友達できるまでウチA組行くね!」
なんて話を信じるほど純粋な心を持ってないわたしは数時間前サブアリーナの前で話しかけてきた美咲が放課後になった今でさえ、教室に1度もこなくても
やっぱりな
としか思わなかった。
明日から友達ができるように頑張らなくちゃなぁ。
終わったとはいえど、修学旅行もあるのにさすがに友達0人はいろいろとマズい。
一緒にいるだけでもとりあえず喋れる人を作らなくては。
そんな思いで私の頭はいっぱいだった。
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