誰が何と言っても恋愛小説です。切ない恋の物語が綴られています。報われなかった想い、崩れながらも囁かれる愛……。本来はけして結ばれなかったはずの二人の幸せな時間を思います。怖い夢もすべて二人の逢瀬のために必要な装置だったんだ! しかしやはり二人の間には乗り越えられない壁がある。 蜜蝋の優しさは結局百合根をどうともしなかった、できなかったのかな、だからラストはこんなことに……と思うとたいへん切なかったです……。 素敵な恋物語をありがとうございました!