第2話 『入る』

ハンターギルドのドアを開けた。


中にいた常連の客は、一瞬こちらを睨みつける。

が、俺だと知るとまた視線を戻す。


恐れられて――はいないだろう。俺がこいつらの仲間だから、警戒心を説いたのだ。

ギルド内に併設された酒場――そこにたむろっている、マンネリ化した日々の仕事の中で夢も希望も失っちまったこいつらと、俺は同じになりつつある。

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