灰暗い心情と立場が見えているのに、まったくしつこくない。むしろもっともっと飲み下したくなる、お酒の甘さみたいな読み口。この感情がスッと入ってくる感じは、さすがのじんたねさん。女子高生とはまた違った女性描写が、ワイングラスみたいに光ってました。