第8話 強制依頼《きょうせいいらい》
次の日は、めずらしくエドワードたちと
エドワードたちも、ちょっとやっかいな
フランクが、
「お、おい。エドワード。なんだあの人ごみは?」
というとエドワードもいぶかしげに、
「……もしや
とつぶやいた。
そこへギルドの中から、
「……ギルドからの
リリーが、
「ランクCね。私たちもいかないと……」
と言った。
エドワードたちの冒険者のランクはA。
もちろんヒロユキとコハルは
まあ、今の二人に
けれど
修練場に入ると、すでにそこには300人をこえる冒険者が集まっていた。
私たちは修練場の
ヒロユキは
ギルドのドアから一人の
その男性を見て、だれかが「ギルマス……」とつぶやいた。
男性は、
「ではさっそく
……すでに知っているとおり、
……
それもそうよね。ここに向かって
ギルマスの男性は話をつづける。
「そこでみんなに
王国の
そこで
……人々を
ギルマスの話を聞いているうちに、
このロンド
もし
……今まで
ヒロユキはどこか思いつめたようすで、そのとなりのコハルは
ギルマスの男性が言うには、
それを聞いたみんなは、
――――。
家に
「ヒロユキ。
と
「……わかった」
ヒロユキのとなりに
「女を守るのは男の
といって、ヒロユキの
コハルがおそるおそる、
「みんな
とたずねると、リリーが
「もちろんよ。コハル。私たちは
「うん。わかったわ」
どこか
その
「やめやめ! こんな
と言うと、フランクが、
「そうだな。……
と
その日は、
今は王都も治安が悪くなっているので、ゴンドーがついてきてくれるとのこと。
……たぶん、明日からのことを考えて4人だけの時間をつくっておきたいんだと思う。
「じゃ、いってきまーす」
リリーさんに
明日からのエディたちが
ずっと山にいた私にはよくわからないけれど、これが
「ちょっとそこによるぞい」
と言い出して、
しばらく
ゴンドーはその家のドアをドンドンとたたいた。
「お~い。ばばあいるか?」
すると中からドタドタと
「だれがばばあじゃ!」
と一人の50代くらいのおばさんが
すぐさまゴンドーを見て、
「ゴンドー、きさま、いつも言っておるじゃろうが! わしをばばあと
と言って、手に
「いて。ってそれはいいんだ。ばばあ、ちょっと入れさせてもらうぜ」
「だから、ばばあと
「いいから、いいからよ」
おばさんを
ヒロユキとコハルは
「どうする?」
「どうするったって、入るしかないだろ?」
と言いながら、ゴンドーに
私も入ると、中ではおばさんがイスに座ったゴンドーをにらみつけていた。
「こんなご
「わりいな。マリー。おめえに
「……ゴンドー、おまえ何のつもりじゃ」
「ははは。俺たちな。
それを聞いたおばあさんは
二人を見たヒロユキとコハルが、
「なんだろな。あのおばさん……」
「う~ん、
「ゴンドーの
「え~。さすがにそれは……、あっ、でもドワーフって
……いや、コハル。それは
さっきまで話をしていたヒロユキとコハルの声がしなくなったので、見上げると、ゴンドーとおばさんがそろってヒロユキとコハルをにらんでいた。
ゴンドーがぼそっと、
「お前ら、なんか
「そうじゃ……、
ヒロユキが「げっ」と
「ご、ごめんなさい。……仲が良さそうだったし」
今度はゴンドーが
「けっ。
「そうじゃ。エドワードの
へぇ。エドワードの子どものころからの、ね。
おばさんがなつかしそうに、
「いやぁ、あんなにかわいい子どもだったのが、こんなにふてぶてしくなるとはね。
ゴンドーが、
「なつかしそうにいうことか!」
しかし、おばあさんは
「で、なんじゃ
「……
おばあさんは、「ふん」といってヒロユキとコハルに
「ふむ。いいじゃろ。……二人とも
と言って、ヒロユキとコハルの
おばあさんが
……ふふ。お
あれ? おばさんが
「このキツネ……。いやなんでもない。気のせいじゃろう」
う~ん。おじいさんの
「あ、あの。よろしくお
コハルがおばさんに頭を下げる。おばさんがにっこり
「いい子じゃのう。まさかお
ゴンドーが、
「うっせぇ。ばばあ」
おばさんがぎゅいんっとゴンドーの
「だから、ばばあと
それからゴンドーは、おばさんと少し話があるようで、先に
ヒロユキが、
「じゃあ、行ってくる!」
と言って、コハルと
――――。
「よしと。これで買い物は
コハルがバスケットを
ふふふ。
おばさんの
むっ? 気になって
「どけどけ!」
ヒロユキとコハルは
私はそっと二人の前に
その
「
少女の手にパリパリと
「あ、が……」「ぐ」
私は
それよりも、ものすごい
少女はほこりを
「
その少女は召喚された勇者だった。
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