第9話 キョウコ・カタギリという少女
――――。
二人の
くるっと
「
とヒロユキとコハルを
「そう! よかった」
と
「私、
という少女に、コハルは、
「私はコハル。
と
……あれ? ヒロユキは? と思って見上げると、ヒロユキは赤くなってかたまっていた。
キョウコがヒロユキに、
「
と
「お、
と
キョウコはおもしろそうにヒロユキを見ていたが、
「そこにのびているわ。
と
衛兵のひとたちは、「はい!」と
キョウコは、くるっとこっちをみて、
「見たところ、おつかいの
と言うと、コハルの
「さ。どこに行くのかな?」
と
コハルが、
「え―!
というが、キョウコは、「なんでもないよ」とゆずらない。
とうとうコハルはあきらめて、
「じゃあ、お姉ちゃんにお
「ん~! かわいい! 私もこんな
と笑った。
ヒロユキは
「ねぇ。あなたはペットかしら?」
と言って、そっと手を
私の
……キョウコは、にへらっとだらしない
「うんうん。いい毛なみ。けもの
その笑顔と
思わずちょっと
「むふふふ。つ~か~ま~え~た~」
キョウコの手が私の
コハルの背中ごしに、キョウコの、
「あ~ん。もうにげられちゃった~」
という
そっとコハルの背中ごしに見ると、キョウコが
……やだよ。そっちに行かないからね!
するとキョウコは
「ちぇ~。きらわれちゃった」
とわざとすねた
「お、お姉ちゃん。こんどユッコにさわらせてってお
となだめる。……
でもそれを聞いたキョウコは、
「お、
とニヤリと笑った。
ううぅ。いやがっても、私は
「ま、
とキョウコは私の顔をのぞき込んだ。……まったくしょうが無いわね。
私はぺろっとその顔をなめると、キョウコは笑って、
「くすくす。よかった。
と言ってはなれる。
そのままヒロユキに、
「ねぇ? 二人だけで
と言う。
「みんなは
キョウコは、ちょっと
「……そっか。……そうだよね。
と
でも私には、それがから
なんだか急にこの子に何かしてあげないといけない
――――。
それから二日たって、
ヒロユキとコハルは、マリーと
うう。人ごみがすごくて、ここからじゃ見えないわ。……うん。私だって見たいんだもの。ここはちょっとズルをさせてもらおうかな。
私はそっとコハルのそばを
大通りの
人々が、
「
とさかんに声を
キョウコの後ろには二列で馬に乗った
二人に気がついたキョウコが、二人にわかるようにニッコリ
私はここよ。
そう
キョウコが私に
それを見たキョウコが
人々の
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