第5話 脱出行《だっしゅつこう》
森の中を、
じゃまな
そのオークたちの
その
手にはひねくれた
男は、
「わかっているな?
と黒い
「ぶひぃ!」
と
黒い鎧のオークは
「ぶひぃぃぃ」
と
それに
その
――――
森の
2人ずつペアとして4チーム
私とソアラはもう一人の男性の冒険者と
Bチームの
そこからなら広い
さいわいに丘までは細い道ができているので歩きやすい。
とはいうけれど、私がちょっと
というわけで、さっそく
……
それより気になるのは、オークが400匹どころじゃなくて800匹、
一つはオークキングだろうけれど、もう一つはなんだか
森の中だけど、
とすると村に来るのは……、
みんなの
オークの
一本の木に到着し、ソアラが
ソアラは太い
どうやら男性と
ソアラが、
「マルコ。
というと、
マルコと
さっそくソアラが望遠鏡で
う~ん。おそらくこの望遠鏡を使ってもこの丘から2キロメートルの範囲を見るのが
私はそのそばでちょこんと
ソアラが望遠鏡をのぞいたままで、
「ユッコ。ごめんね。こんなところまで
と話しかけてきた。
くすっ。こんなに
私はそっと
そのまま私はソアラと一緒に木の上で
その後、男性と交替し、再びソアラの
もう夜になっているが、
マルコがパンをかじりながら、
「今のところ、まだ異常は無いようだ」
というと、ソアラも望遠鏡をのぞきながら、
「う~ん。そうみたいね。……このまま朝まで何にもないといいんだけれど」
と答える。
ソアラはすでに交替前にパンを食べていて、私も少し分けてもらった。
ソアラはそういうが、どうやらそううまくは行かないようよ。
なぜなら、もうオークたちは3キロメートル地点に近づいている。きっと後1時間もすれば望遠鏡で見える
おや? いくつかの
これは……、大狼ね。数は、1、2……、5匹。よりによってこっちに3匹向かってきている。
「ユッコ?」
けげんな声を上げて私を見るソアラのおでこのペシっと前足を
じっと見るソアラに一つうなづくと、そこから
そのまま、「ユッコ!」というソアラを
静かに、
大狼。
体毛も
……悪いけど、すぐに
私は
折れた木がズウンと音を立てて地面に
すっと地面に
さあ、
…………うん? なんだか静かなんだけど。
だらしないわねぇ。
私はため息をつきながら、残り二匹の気配を
ただ冒険者の方が
ギュンッと
ぐるるるるとうなる大狼に冒険者は
私は
「キャウン」
おなかを
ズシンという音とともに大狼は地面にたたきつけられ、地面にひび
今、
そこはすでに冒険者が二人とも地面に倒れていて、今まさに大狼がとどめを
なんだかめんどくさくなってきた私は、
ビリビリと
まだ生きてはいるようだが、すでに
だまって
自分にかけた
「ユッコ! よかった。……もしかしておトイレだった?
と私を見たソアラが私を
その間、マルコが
「静かに! 今、
と小さく
それを
ごめん! それ私のせい! と思いつつ、そしらぬ
ソアラが、
「どうやら他のチームのところに
「
マルコがそう言うと、ソアラが私を抱っこしてそのまま木から飛び降りた。
すぐにマルコも飛び降りてきて、
私が
ちなみにオークの本隊は、もうここから2キロメートル地点。村から4キロメートルだ。
――――。
村に戻ると、
夜中にもかかわらず人々がわらわらとうごめき、
村の入り口でギルマスが
「どうやら来たようだな。
その
私たちがいない間に
ちなみに私たちの馬車は一番後ろだ。
ソアラは
だって気配感知に引っかからないもの。
私はコハルのそばで座り込むと、コハルが
「ユッコ。私たち……、大丈夫かな?」
私は立ち上がって、コハルのほっぺたをぺろんとなでると、コハルがぎゅっと
そばでは
が、
そっと
私は気がつかれないように、そっと
ヒロユキとコハルは少しずつまぶたが下がり、その場で二人が
ソアラがその様子を見ていたが、気にせずに私も二人の頭のそばで身体を
馬車の
……大丈夫。このまま
――――
オークたちがヒルズ村になだれ込んだのは、
すでにもぬけの
まるで何かを
オークキングはその様子を見ていたが、ふと
すると、そこの
男はオークキングに何かを言うと、再びその場から姿を
森から
葉っぱのすき
そこへローブの男が現れた。
男はほこらへ近づこうとするが、その前に光の
「ふん。こんなもので
男は光の
パリーン。
まるでガラスが
男はほこらに近づき、石の
ほこらの中には白く光る
男は、ニヤリと
「ふははは。
……これで
月の光を
笑いつづける男の
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