13代:セティン帝紀後編 -遷都ノ勅令-

 考えて見ればおかしな話である。

 イアンの急速な没落の過程、そしてハペスタの意外なほどあっけない最期。

 いずれも当時は、流れとしてそういう結果になったものと受け止められた。

 実は、すべてセティンが仕組んだことだったのではないか、そういう見方が現在では有力視されている。

 ただこれは、彼が皇帝となった後に行った軍事拡張政策に対する批判的な見方から生じた誇張、あるいはでっち上げ、という意見もあり、論争は尽きない。

 事実としてわかっているのは、レヴィン帝の後継者となったのは、3男のセティンであるということだろう。

 セティン帝は、即位してまもなく、貴族諸侯を集めて高らかに宣言した。

 歴史上に有名な、『遷都宣言』である。

 その日、宮中の大広間には、諸侯が参集していた。

 皇帝からのお達しがあったからである。

 貴族らは、その内容を知らされていなかった。

 ただ、さほど深刻には受け止めていなかった。

 おそらくは先の帝位継承に伴う内紛に絡んでの、貴族らに対する論功行賞や、宥和政策といったものを、公式に発表するのではないか、と思われていた。

 貴族らが揃ったところで、皇帝が現れた。

 側近や宮内省の職員らが付き従う。

 皇帝は、居並ぶ貴族らを見回した。

 貴族は総数千家を超える。

 そのすべてが集まったわけではなく、主に伯爵以上のものが集まっていた。

 それだけでも壮観な光景であった。

「今日は、みなに集まってもらった。ご足労であった」

 セティンは背筋を伸ばし、威厳に満ちた声で言った。貴族たちにとって、それは特段不快なものではない。むしろ皇帝とはそうあるべきものである。

 セティンは、ちょっと間を置いて、続けた。

「余はこれより、拡張主義に基づいた政策を推し進めようと思う」

「……」

 その言葉を聞いた貴族らの反応は消極的、というより、無反応というものだった。

 それもそうだろう。拡張主義に基づく政策、とはなんのことなのか。

 もちろん、セティン帝も、貴族らが理解できないだろうことは予想していた。

 そこで自らの意向を示すために、驚くべきプランを発表した。

 それが、

「ここ一両年のうちに、わが帝国の首都を、星系ケプリ=ケプラに移す」

 というものだった。

 遷都である。

 重大な発表であった。

 しかも……、

 その場で初めて聞いた貴族らで、ケプリ=ケプラなる星系がどこにあるのか、すぐに分かったものは、一人もいなかった。皆無だった。比喩でも何でもなく、本当に一人もいなかった。

 もちろん、皇帝はそうだろうことも最初からわかっていた。

「諸侯にはケプリ=ケプラがどこかわからぬものもおるであろう。よって今から説明をする」

 皇帝は、職員に命じると、部屋が薄暗くなり、予め用意しておいた立体映像が映しだされた。

 帝国領5星系の星図が現れ、縮尺が変わり、銀河中心方向へと星図が広がる。惑星のない星や、植民地のない星系がいくつか現れた後、隣接するカスマルズー共和国の領域が現れる。

 その端っこ、帝国との領域の近くに、一つの星系が現れた。そこにサインが現れ点滅する。

「これが、星系ケプリ=ケプラである」

 今度はその星系へと拡大していく。

 恒星があり、周囲を幾つかの惑星が回っている。その4番目の惑星にまたサインが現れ点滅する。

「これが、第4惑星スカラベートである。余はここに首都を移すことにする」

 部屋が明るくなる。

 しばらく沈黙が漂った後、声なきざわめきが広がった。

「へ、陛下、よろしいでしょうか」

「オリソンか、かまわぬ。意見があれば申すが良い」

 オリソン・ド・ブイーター公爵は、やや戸惑いながら聞いた。

「その、星系ですが、今は、その、人が、住んでいるのでしょうか……」

 なんとなく奇妙な質問だが、

「住んでいる」

「と、ということは、そこは、いずれかの国の領土、ということなのでは」

「そのとおりだ。カスマルズー共和国の領土に属している」

「な、なんと……」

「ただ、領土とは言っても、総督も、知事も置かれておらず、自治政府もないようなものらしい。住民の人口も僅かだ」

「お、お待ち下さい、陛下」

「なんだ?」

「た、たとえ、地方政府すら無いような辺境の星であろうと、他国の領土ですぞ。そこに首都を置くというのは一体……」

「案ずるには及ばぬ。もちろん、ケプリ=ケプラを併呑してからの話だ」

 皇帝は当然の如くそう言ったが、ド・ブイーター公爵は思わず、いや、そういうことではなく、と言いそうになった。一呼吸置いて、

「へ、併呑すると申されますと、すなわち、カスマルズーより奪う、ということでございますか」

「まあ、有り体に言えばそういうことだな」

「お、お待ち下さい」

「なんだ?」

「すなわち、軍事侵攻する、というのでございますか……」

「そういうことだ」

 皇帝は貴族らを見回し、続けてこう言った。

「拡張主義というのはそういう意味だ。すなわち、帝国領土を周辺へと広げることである」

 貴族らは呆然とした。呆然とするしかなかった。

 セティンの遷都宣言。

 後世そう呼ばれることになった、この時の皇帝の発言。

 遷都宣言、とは言っても、

 単に首都を移すという意味だけでなく、それに伴う、国家政策の大幅な変更、すなわち、軍事拡張主義の意味合いを含んだ宣言であった。

 なぜならば、この宣言で遷都先に選ばれた惑星は、帝国の領土ではなかったからである。

 異国の地に遷都するなどというのは、人類史上でも、かなり珍しい宣言であったといえよう。

 呆然として聞いていた貴族らの脳みその中に、その意味が浸透していくと、急にあちこちから声が上がった。

「お、おお、お待ちください陛下」

「それはなりませぬ、なりませぬぞ陛下」

「本心なのでございますか陛下」

 などなど。いずれも、反対や疑問の言葉だった。

 当然だろう。他国の領土を奪う、というのは、普通常識ではない。

 が、若き皇帝には、秘めたる野望があった。今は辺境でも、領土を拡張すれば、そこがやがて新領土と旧領土の中心になる。そう言う考えから、彼はケプリ=ケプラの惑星スカラベートを首都にと考えたのだ。

 それだけではない。

 彼はこの帝星フンベントが、長い歴史の間に降り積もった古き格式と因習の都に思えた。この星に都があるから、この国はいつまでも銀河の片隅に引きこもっているのだ。

 我が国はもっと宇宙へ乗り出さなければならない。

 そして、そのためには、新しい、まっさらの帝都を築くべきなのだ。ほとんど手付かずの惑星はその点でも都合が良かった。

 彼は、若い頃、平民の間に交じって暮らしたことがあった。4男だった彼は、帝位継承権が低く、帝位を受け継ぐことはないと思い、自由気ままに暮らしていたのだ。そのあたりは祖父のシャリアンによく似ていた。

 貴族と平民だけでなく、平民の間でも格差が生じ、国家に対する不満が渦巻いていることを彼は知っていた。また、その背景に、長年の紛争によって大きくバランスを崩してしまった、農業や工業の生産体制があることも理解した。異国との外交関係が増えたのも、自給率が低下したという事情が背景にある。そして外交関係の発達がさらなる格差を生んでいた。

 彼は、レヴィン帝が急死したあと、内紛を起こして自滅した2番めの兄イアン、イアンに勝利した弟のハペスタを滅ぼして、最後に後継者になったが、最終的には、貴族の多くが一時は支持した兄や弟を差し置いて皇帝の座を射止めた。それが彼の陰謀だったかどうかはともかく、彼は兄と弟の争いに直接はかかわらなかった。

 一方、脳障害でライバルとは成り得なかった長兄レイオンに対しては、彼は同情心は持たなかったが、不思議な感情を持っていた。それは、病人に対する憐れみなどではなく、人間とは何かを考えさせるものだった。兄は知能に問題はないのに、本能に問題がある。兄を見ていると、人間は知能を持った生物のようにみえて、実は本能によって動いているという、「動物」であることを認識させられる。人はしばしば、情欲で動く人物を、知性の乏しい獣のようだと蔑んだりするが、兄はその逆であるにもかかわらず、人としての覇気がない。人間はいくら知能を持っていても、それを動かしているのは本能なのだ。兄は、覇気だけでなく、人として当たり前の欲求も乏しい。非常に小食で、性欲もなく、喜びや怒りもほとんど発露しない。ただ脳の活動バランスがおかしいためか、睡眠だけは長く、また悲しみの感情だけは人並みにあるらしい。学習意欲は乏しいが、記憶力と理解力はある。セティンは時々、兄の元を訪ね、様々なことを語り、時に兄の意見を聞いた。兄はたまにセティンを驚かすような知的な意見を口にすることもあったが、多くは黙って聞いているだけだった。しかし、嫌がっている様子ではなかった。内心どう考えているのか、セティンにはわからなかった。知能がある分だけ苦悩と悲哀に満ちているであろう、その内面の宇宙を他人が測ることは出来なかった。同時に、彼と話すことで、セティンは世情とは一線を画した知的刺激を、兄から受けるのであった。

 セティンが即位できたのは、彼自身の分析力と慎重さで、帝位継承者争いの状況をうまく見極め利用したという要素が強いが、彼を最終的に担ぎだしたのは貴族たちであった。しかし彼らは、セティンの心の中までは見通していなかった。貴族らがそのことを理解したのは、即位してまもなく後に、臣下を集めて行った演説の時であったろう。

 セティンは、ゆっくりと時間をかけて国内改革を行うよりも、手っ取り早く、近隣諸星系を手に入れる方が、生産性の問題でも、格差による国民の不満解消でも、解決の近道だと考えたのである。諸国家との軍事的な比較もして、それが十分可能だと考えていた。

 皇帝の思想の源泉は、母親カザリンの妄想とも言える気宇壮大さだった。彼は、幼い頃から、母親の話を聞いて育った。

「いいですか、セティン。銀河には無数の大国がひしめき合っているのです。何十という星々を従えている国家だってあります。ひるがえって我が国はどうですか。たった5星系ですよ。共和国を名乗っている国家ですら、もっと大きな国もあるというのに、5星系で帝国を名乗るとはおこがましい。その君主が皇帝などと聞いて呆れます」

 そうやって教えこまれてくれば、妄想も思想となるというもの。

 セティンにしてみれば、帝位をめぐって争った兄と弟は、小さい器の中の権力に汲々とするだけの小物でしか無い。長兄は論外だ。

 自分こそ。

 自分こそ、この国を真の恒星間帝国へと作り変えていく天命を与えられたのだ。

 皇帝は、帝国軍の信頼を得て、自ら大艦隊を率いてカスマルズー共和国へと侵攻した。自ら対外親征した皇帝など初めてである。

 帝国軍は、艦艇数6000隻、航空機2万機、ユニット兵器7000体、総数100万を号する大兵力を進発させた。カスマルズーの国境守備隊を意図もたやすく撃破し、ケプリ=ケプラはなんの防衛力もないのであっさり制圧できた。

 カスマルズー共和国の政界はこの侵攻に対して分裂した。帝国が欲したケプリ=ケプラは徴税すらしていないなんの価値もない星系であり、その周辺宙域にも大した価値はない。割譲してこれ以上の侵攻回避を図るべきだ、と主張する一派と、たとえ価値のない辺境の惑星であろうと、自国領土を侵されて何もしないのはおかしい。徹底抗戦をするべきだ、という一派に別れたのである。

 カスマルズー共和国首脳部は、和平派だったので、彼らの特使がケプリ=ケプラ星系にいる帝国艦隊の皇帝を訪問した。

 皇帝は話し合いには応じたが、特使らはそこで驚愕の言葉を聞くことになる。

「貴国の目的であるケプリ=ケプラは、我が国にとって、さしたる価値もありません。今回の事態は遺憾ではありますが、同星系の割譲には同意します。その代わり、この件はこれで終結し、貴国との間に相互不可侵条約の締結を望むものです」

 そう主張した特使に対し、皇帝は人の良い笑顔のまま、次のように返事をした。

「特使殿のおっしゃることはわかりました。が、誠に残念ながら、我が帝国の目的は、ケプリ=ケプラの制圧ではないのです」

「では、どのような目的で」

「領土拡張です」

「は?」

「まあ要するに貴国全土の併呑が目的です」

「……」

 特使は呆然となった。

 無理もないが、皇帝の主張はあながち変でもない。奇妙な話ではあるものの、そもそも価値の無い辺境の惑星を手に入れるためだけに、外交関係を損ねるのを承知で大軍を発して侵攻するという考えのほうがおかしい。カスマルズー政府は甘かったというしかない。

「貴殿にはご足労をお掛けするが、ご帰国して、共和国政府首脳にはそのようにお伝え下さい。可能であれば、降伏を選択していただければ、こちらとしても無用の血を流さずに済みます」

 そう言って、降伏勧告文書を渡した。

「ま、待って下さい、陛下。そ、それは、国際法上……」

 特使は反論を試みようとしたが、頭がパニックを起こして、何をどう言えばいいのかわからなくなってしまった。

 皇帝は御自ら親しげに特使の肩をそっと押して、丁重に宇宙船に乗せると、

「急いでお帰りになった方が良いですよ。我が艦隊は今日中にも進発致しますので」

 そう言って、エアロックの扉を閉めた。

 結局、あわてて帰国する特使とほぼ同時に帝国艦隊はカスマルズー共和国の主要3星系へと侵攻し、居住惑星を次々と攻略していった。もともと帝国の方が軍事的に優位であったとは言え、遠征して恒星間国家を併呑するほどの戦力差はなかった。それが成功したのは、カスマルズー共和国が分裂し、対応策が遅れただけでなく、その腐敗した政界に共和国民がうんざりしていて、共和国軍の士気が低かったこと、逆に帝国軍は士気が高く一致団結して行動できたこと、帝国軍海兵隊の惑星攻略用ユニット兵器「ブリン」が最新鋭のものであったことなどがある。

 ちなみにブリンとは、人型をした大型操縦系兵器で、軌道上の降陸艦から次々と降下して地上軍を撃破する兵器である。兵装や環境対応によって複数の種類があり、「ブリンド」「ブラン」「ブリブレス」などとも呼ばれている。その攻撃力、防御力はなかなかのもので、カスマルズーの四つ足型防衛戦車ベースや装輪戦闘車ハッチ、気圏内戦闘機ラ・ポーチ265型などでは歯が立たなかった。軍需産業を巻き込んだ汚職・腐敗と、実戦経験が乏しかったことで、兵器の性能向上を上げられなかったためで、この際は(腐敗も含めて)平和であることが不幸となった。

 戦争はおよそ5ヶ月で終わり、カスマルズー政府内の恭順派が台頭すると、降伏文書に調印して終戦となった。それを受けて、帝国内に軍政省が新たに起こされ、内政権のみの傀儡自治政府を通して統治を行うこととなった。

 セティン帝は、カスマルズーの支配に関して、行政面ではさほど大きな変更は行わなかった。軍を解体し、軍備に回していた莫大な税収を帝国へ納入させたほかは、報道などの規制を部分的に行っただけで、たとえば皇帝に忠誠を誓え、といったような命令は出さなかった。ある意味、忠誠というのは臣民の方から誓うのであって、皇帝の方から求めるものではないというわけである。皇帝は堂々としておればよいのだ。

 一方で、情報を集めてカスマルズーが敗戦した原因が腐敗政治家にあると知ると、皇帝はそれらを見せしめとして処刑し、震え上がった官僚たちに対して堅実な行政運営を徹底させた。皮肉にも、戦争前より社会はまともに機能することになり、カスマルズーの国民の間に「自国より帝国のほうがマシとは」という諦観にも似た雰囲気を作ったことは、占領政策の意味では成功したといえるかもしれない。

 セティンはそういう点において、現実主義者であり、理屈をわかっている人物だった。おそらくはそれらの構想もあらかじめ含んだ上での拡張主義政策だったのだろう。

 セティン帝は、カスマルズーの支配が確立すると、さらに周辺の国々の攻略に着手した。ディルボーンなど一部の国は必死の交渉の末にフン帝国と不可侵条約を結んだが、その周辺の比較的小さな国々は、みな、セティンの野望に噛み砕かれることとなった。フン帝国はその後の15年で4カ国9つの星系を併呑し、それぞれを新たな属州として行政区を再編し、当面は総督を置いて、内政を担当する傀儡政権を監督しながら支配することになった。

 帝国の領域は銀河中央方面に向けて拡大した。

 彼は予定通り、ケプリ=ケプラ星系の惑星スカラベートに首都を移した。新領土を入れると、なるほどスカラベートは便利な場所に位置している。

 豪壮な皇宮と庭園の建設が始まり、貴族邸宅の並ぶ街区が整備されていったが、経済の中心地は、ひきつづきフンベントに置かれたままだった。

 彼はスカラベートを皇帝の直轄領とし、政府諸機関と貴族の別邸は置くことにしたが、商業の中心地として惑星全体を大改造するようなことはしなかった。その余裕がなかったのか、そうするつもりが無かったのか、いずれ大改造するつもりだったのかはわからない。

 遷都して間もなく、セティン帝は急死してしまったのである。

 死因は頭蓋骨陥没と脳挫傷であった。

 皇后レボザン・エアリン・フワダボルド・レディ・スワノ・アルテシル・ド・フンダの抱えた大きな沈香壺が後頭部に激突したからである。レボザンは、夫が貴族の娘と親密になったのを知って問い詰め、喧嘩になり、カッとなって思わず傍らに置いてあった大きな沈香壺を皇帝の頭の上に落としたのであった。

 人々が気づいた時、皇帝はすでに死んでおり、その傍らで皇后が呆然と立ちすくんでいた。

 セティンは兄弟を滅ぼして最高権力の座につき、そして家族の手で命を奪われた。

 新帝都に腰を落ち着ける間もなかった。

 この前代未聞の大事件は、もちろん秘匿され、過去の例に倣って、皇帝陛下はまたもややこしい病名の病気になったと言うことにされて、1ヶ月後に「崩御」ということになった。その間にレボザンもまた「病死」し、彼女の親族もみな、辺境へ追放されたが、初代皇帝の時と違うのは、皇太子アルフレード・ボルダ・ベンキス・エドアルド・ロード・ヴァルヴァドス・ザボサン・ド・フンダがこの事件を知っていたことにある。皇太子は両親の痴話喧嘩から起こった皇帝殺害に心を痛めた。これが国民に知れ渡るのはよくない、という首相らとの合意で、その死を秘密にし、実の母親を「病死」させるという非常に残酷な運命も受け入れた。彼には、帝位継承で弟を支持する母親との間に元々軋轢があったとも言うが、それでも実母に死を賜るというのは尋常なことではない。皇帝・皇后の盛大な大葬の式典での彼の哀しげな表情は、事情を知らない人にはわからない懊悩が含まれていた。

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