「僕のお姫様」

煩先生

 

聖書のように

少女を信じて

この身を弁え

讃える儀式で


その姫の踵へ

舌を這わせて

甘い肉の味に

静かに涙ぐむ


普段は遠くで

想いに火照る

この幸いさえ

僕には贅沢で


なのに彼女は

愛を欲しがる

高貴な神には

禁忌と知れど

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「僕のお姫様」 煩先生 @wazurai

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