「晩夏の林檎」

煩先生

 

麦茶は温くなり

汗を掻く畳の上

姉様の肉は甘く

絶頂に線香薫る


若き野獣が暴れ

困らせた白昼は

乱れる姿に狂い

熱い酸素を吐く


雨宿りのバス停

肌を這う成長期

消音の中で貪り

青い早熟が尖る


溢る涙を舐めて

僕は完璧に死ぬ

永遠の淋しさを

腕の中に感じて

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「晩夏の林檎」 煩先生 @wazurai

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