第20話

ということは、ママが私に呪いをかけて、そして死んだことになる。



ママは死んでしまったの?



その前に、ママは私の髪の毛をいつ手に入れたのだろう?



大昔に持ち出した荷物の中に、私の髪の毛が紛れ込んでいたのだろうか?



分からないことだらけだ。



もっとも、このメールが本当に、亜希奈のいう四十九日の呪いなのかも分からない。



誰かの悪戯かも……。



萌はパソコンを起動させると、インターネットで調べてみることにした。



すぐに検索がヒットする。



その中の一番最初のものをクリックした。



それによると、内容は亜希奈から聞いたものとほぼ同じで、髪の毛と言っていたモノが、髪の毛じゃなくても呪いをかけたい相手の身体から出たものならいいらしい。



例えば血液とか、唾液とか、へその緒とか……。



ママなら、おそらく萌のへその緒を持っているに違いない。



萌はゴクリと唾を飲みこんだ。

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四十九日 葛西竜哉 @jaiconet

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