第15話
「でね」
「うん」
「あっ、知らないじゃなくて、意味があるんだった」
「何の?」
「だから髪の毛だよ」
「ああ、で?」
「その子供の髪の毛を神社の裏山の木に、わら人形に入れて打ち付けたの」
「えっ! 何で?」
「だから、呪いをかけたってことでしょ?」
「何で? 別れた旦那ならともかく、愛してる子供にでしょ?」
「うん。ようするに、自分が死ぬから一緒にあの世に連れて行きたかったんじゃないかな」
「ああ、そういうことか」
「それでさぁ、どうもそれが上手くいったみたいなんだよね」
「えっ、そうなの?」
「うん。で、マネをする人が出て来たんだけど、その呪いをかけた人が死んでから、四十九日の間に呪いのわら人形を見つけないと、四十九日後にかけられた人は死んじゃうんだって」
亜希奈は神妙な顔になった。
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