第29話 意識の高い評価

 何故私が文芸作品に拘るか?私はそういった層に攻撃的に見えますよね。違うんですよね。主となる方向性は絶対にライト層またはラノベ=オタク層であるのを崩しては駄目です。このための意見がきつく見えるのとサイトのためと言いながら自分が好みの小説中心にしようとしてるおためごかしじゃないかって自己中心的態度に対する不快感です。ただそういった高いレベルの作品を選別する作業は大事なんですよ。文芸の方向性ならそれはランキングなんて無粋なものではありえない。


 ランキングの問題点について述べましょう。スケートの採点をするとします。これを観衆の直接多数決にするとします。一見すっきりしたように見えます。しかし観客の一人に「あなた何故その点数にしたのですか?」と聞いて、「なんとなく」と答えます。点数と返答に周りの人間が納得してないわけです。この観客イマイチ良さが分かってないんですよ。そうすると良さが分かってる人だけで多数決とろうとします。すべての人が得点するのは問題があるんですよ。優れた人間は必ずその集団の一部になるわけです。高いレベルの評価は必ず少数で行わなければならないのです。イマイチな評価を下す人間を集団から斬り捨てていくからです。


 もうちょっと話すとランダムに意図を持たずに人を選んで野球チームを創ってプロチームとして戦います。このチーム勝てるでしょか?優れたものは必ず小数になります。しかしランダムに抽出してはそれは意味が無いです。優れた評価者を選び出していく作業があります。ポイントはそこじゃないです。選び出す集団の元になる大集団それと近いランキング評価は劣った評価者が必ず入ってる点です。


 ただこれはメリットだけを書きました。デメリットは私がすでに書いたように目の肥えた面白さとそれを持たない人間に乖離が生じるからです。なんだよ見る目があると言われてる評論家が評価してたのに面白くねーじゃねーか。一杯そう思った事あるでしょ?こんな事当たり前の事です。ランキングはそれよりはマシです。


 じゃどっちも良い所あるじゃないか?それは違います。私は作品のタイプで適したものを選ぶべきだと書いています。


 ではカクヨムの問題に移りましょう。ランキングだけ見て他見てくれない。ランキングなくしてしまえ。ライトな作品を選別するにはこんな適した評価方法は無いのになんて馬鹿な意見…。多分無知とどーせ見られなくて悔しがってる作者でしょ?これを見て徳政令思い出しましたよ。その時の借り手だけに都合の良い社会の金融システムの崩壊です。オタクだろうが一般だろうが頭の使わない小説を求めるライト層が来ないならこのサイトは存続多分しません。ライト層重視は曲げられない絶対なんです。


 実際カクヨムじゃなければ勝手に文芸マニアが集団になって別個で意識の高い投稿サイトやれば良いんじゃないの?って思っています。意識高い系じゃないですからね。私は馬鹿にしてませんから。カクヨムで共存したいならライト層に訴えるランキングに負けない別個の評価の枠組みをなんとかすれば良い。ライト層と別離か?共存以外方法が無いんですよ。


 私はシステムよりもレベルの高い評価者同士の交流の場を作る方が重要だと思います。機械的で単調な評価でライト層に価値を伝えるの多分無理です。ガチな人が集まって文芸価値のある作品を議論して、それをライト層が見れば良いんじゃないですかね?角川とは違う独自のコンテストでも良いですよ。意識が高い文芸マニアが選ぶ面白い小説。そのコミュニュティ形成でいまいちな評価者を議論対話で排除していけばいいんじゃないですかね?そりゃ荒れると思います。でもライト層ってそういう喧嘩すきでしょ?もちろん頑張って理屈で戦って欲しいです。朝生みたいで面白いじゃ無いですか。角川がこの荒れる場を作るか?がすべてですけど。運営がネタフリとしてホストやっても良いと思います。


 最終的には選ばれた意識の高い文芸マニアによる少数の決をとってコンテスト優秀作品を選んでも良いです。角川のコンテストとは別です。あれは低俗なライトコンテストなので。そういう格見たいのを読者側で作っていけば良いと思います。ネットはそれに向いてると思うし。これを作者がやれば荒らし紛いの事を防止できるので面白いです。後さすがに自薦無しね…。今やってる評価者システムって多分こういうの意識してるんでしょ?それをね単純なプログラムでやるから駄目なんですよ。


 結局ねネットの対話が大半下らないのは俺は低俗で頭が悪いと見られるラノベが大好きなんだよって言えないからだと思います。他人を馬鹿にする事ばかりはびこっていてそのための原因があると喜びます。ラノベを見てる人もどうどうと低俗で馬鹿だから好きなんだよって言えない環境にある。ラノベの価値は飽き飽きした気持を新商品の様なラノベで吹き飛ばして欲しい。そいつは芸術論の様に単純に創造性の高いなんて言葉で語れるようなものじゃない。その価値を決定するのは必ず受け手自身じゃないといけない。よく分からないけど面白いんだよ。これで良いんですよ。自信を持って言って欲しい。そういった好みで作品を選ぶのにランキングが適してる。がりがり君が何か新しい味が出てましたよね。そんなんで良いんですよ。三ツ星レストランの料理じゃない。Bを飛び越えてC級グルメ。


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